6/9-11 HAWKS VS GIANTS

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 本拠地Paypayドームでの交流戦最後のカードは得意のジャイアンツ戦。日本シリーズでの8連勝もあり、巨人戦は完全に得意カードの印象がついています。好調のベイスターズに勝ち越した勢いでスイープ間違いなしと思われたカードでしたが…

6/9 VS GIANTS(1回戦 Paypayドーム)

123456789R
GIANTS0001100001
HAWKS03000011×5
HAWKSGIANTS
1B中村晃坂本SS
SS今宮梶谷RF
LF近藤秋広LF
RF柳田岡本3B
2B牧原大中田1B
3B栗原ウォーカーDH
DH野村勇オコエCF
C甲斐吉川尚2B
CF周東岸田C
P和田横川P
イニング注目度項目コメント
1回表★★★★活躍(ホークス)ピンチをゲッツーで脱出。中村晃のナイスキャッチ。岡本から三振
2回裏★★★★★活躍(ホークス)甲斐4号3ランホームラン
4回表★★★活躍(相手チーム)岡本のソロホームラン
6回表★★★活躍(ホークス)満塁のピンチで津森が中田翔から空振り三振を奪う
7回表★★★★活躍(ホークス)松本の好リリーフ
7回裏★★★★活躍(ホークス)近藤のソロホームラン
8回裏★★★★活躍(ホークス)甲斐の4打点目となるタイムリー

 ホークス先発は和田毅。通算の交流戦勝利数の更新がかかったマウンドになりました。

 初回、坂本、梶谷に連打をあび、ノーアウト1,2塁のピンチを招きます。しかし、3番の好調秋広を低めの変化球で打ち取ってピッチャーゴロ。今宮からの送球が難しいバウンドになりましたが、これをファーストの中村晃が好捕。見事に併殺を完成させました。
 さらに、続く岡本は外の真っすぐ2球で追い込んで、決め球のチェンジアップで空振りの三球三振。ピンチを脱しました。

 すると打線は2回裏、1アウトから牧原がライト前ヒット、栗原がフォアボールでランナーをためて甲斐。ファーストストライクから積極的にスイングし、落ち切らなかったフォークをとらえてレフトのホームランテラスに飛び込む先制の3ランホームラン!先制に成功しました。

 援護をもらった和田は4回表、2アウトから岡本に対して2ボール1ストライクとカウントを悪くすると、甲斐の要求に首を振って変化球勝負に。しかし、これが真ん中に入ってしまい、レフトスタンドへ運ばれ、1点を返されてしまいます。

 その後、和田はホームランを1本許した以外は危なげのないピッチングで6回もマウンドへ。2アウトを簡単に取った後、梶谷がポテンヒットで出塁すると、続く秋広にはスライダーでカウントを作れずフォアボールを出してしまいます。
 これを見てホークスは2番手津森にスイッチ。しかし、その津森が岡本に対してフルカウントからフォアボールを与えてしまい、2アウト満塁と山場を迎えます。
 しかし、続く中田を真っすぐ2球で追い込むと、スライダー2球を挟んで勝負球に高めの真っすぐを選択。見事に空振り三振を奪い、ピンチを脱出しました。

 なかなか追加点の取れていなかった打線は7回裏、ホームランで追加点を取ります。2アウトランナーなしから近藤が高梨の真ん中に入ったスライダーをとらえてバックスクリーンへ。この1点で完全にホークスの流れになりました。

 8回にはホークスにさらなる追加点が。栗原がヒットで出塁すると代走佐藤直樹が盗塁を決め、2アウト2塁のチャンスに。ここで甲斐はバットを折られながらも強い横回転のかかったハーフライナー性の打球を放つと、打球は坂本の前を横切るように変化してセンターの前へ。これがタイムリーになってダメ押しの1点が入りました。

 7回から松本、モイネロ、甲斐野とつないだリリーフ陣はいずれも好投。しっかりと無失点に抑えてカード頭の試合を5-1で取ることができました。

<試合評>
 理想的なゲーム展開で初戦をものにすることができました!先発の和田投手はが素晴らしいピッチングでゲームを作ってくれました。今日は真っすぐが走っていたようで、チェンジアップが効果的に使えていました。

 打線の方では、甲斐選手が大活躍!第1打席の3ランホームランは一気に試合を決められるのではないかというほど、大きな一発になりました。

 試合の勝敗を分けたのは、6回の表のピンチをしのげたところ。今シーズンのジャイアンツ打線の核である中田翔から三振を取って無失点で切り抜けたところで、この試合は勝てるなという流れになりました。その後の近藤選手のホームランも効果的でした!

6/10 VS GIANTS(2回戦 Paypayドーム)

123456789R
GIANTS10050022010
HAWKS0031002006
HAWKSGIANTS
1B中村晃坂本SS
SS今宮梶谷RF
LF近藤秋広DH
DH柳田岡本3B
2B牧原大中田1B
3B栗原CF
RF柳町大城C
C甲斐中山2B
CF周東重信LF
P石川今村P
1回表★★★活躍(相手チーム)坂本先頭打者ホームラン
3回裏★★★★★活躍(ホークス)・周東のセーフティバントからチャンスメイク
・中村晃タイムリーヒット
・近藤のタイムリー
4回表★★★★活躍(相手チーム)石川大炎上でKO。大城の逆転3ラン。
4回裏★★★★活躍(ホークス)甲斐のソロホームラン
5回裏★★★試合の山場1アウト1,2塁も無得点。
6回表★★好プレー牧原のファインプレーで大城をセカンドゴロに。武田の好投
7回表★★★活躍(相手チーム)岡本2ランホームラン
7回裏★★★★★活躍(ホークス)近藤の2ランホームラン
8回表★★★★★活躍(相手チーム)大津がつかまる。外野の悪送球も絡んで2失点
9回表★★★★★記録・記念松本晴プロ初登板。無失点で切り抜ける。

 ホークスの先発は石川。初回、先頭の坂本に対してバッティングカウントからど真ん中に真っすぐを投げ込んでしまい、レフトスタンドに飛び込む先制のソロホームラン。いきなり先制を許してしまいました。

 対するジャイアンツの先発は今村。今季はリリーフでの起用が続いている今村を先発にして、ブルペンデーでつなぐ投手陣でした。
 その今村に対し、初回、2回とランナーを出すも無得点に終わったホークスでしたが、3回の表に攻略に成功します。先頭の周東がサード前へのセーフティバントで出塁すると、続く中村晃が高めのシュートボールを引っ張ってライト線へ。周東が一気にホームにかえって同点に追いつきます。
 さらに、1アウト1,3塁になって柳田が真ん中のカットボールをとらえてライト線へのタイムリー2ベース!今村をマウンドから降ろしました。
 変わった大江から牧原がショートゴロを放つ間にさらに1点を追加して3-1と逆転に成功します。

 しかし、ここでまたしてもピリッとできなかった石川。岡本へのデッドボールと丸のヒットでランナーをためると、大城に対してカウント2-0とボール先行してしまい、ど真ん中にフォークボール。当然見逃してもらえるはずもなくライトスタンドに飛び込む逆転の3ランホームラン。
 ここで止めておけば救いようもありましたが、続く中山にも真ん中の変化球をヒットにされると、重信にフォアボールを出して再び1,2塁のピンチで上位打線へ。坂本に2ベース、梶谷にもタイムリーを打たれてこの回一挙5失点。この回を投げ切ることができずKO。またしても試合を壊してしまいました。

 何とか接戦に持ち込みたいホークスは4回裏、甲斐がど真ん中のストレートをとらえてライトスタンドに飛び込むソロホームラン。6-4と追い上げます。

 これ以上点をやれないホークスは5回、6回と武田翔太がナイスピッチング。2イニングを無失点で抑える好投を見せます。

 このまま投手陣が踏ん張れれば逆転のチャンスがというところでしたが、7回に甲斐野が岡本に2ランホームランを被弾。さらに8回には大津が満塁のピンチを招くと、梶谷に今日2本目のタイムリーを浴びてしまい、7回、8回と連続で2失点。

 打線は7回裏に近藤の2ランホームランで追い上げますが、反撃はここまで。結局10-6の大敗でブルペンデーのジャイアンツの前に痛い黒星となってしまいました。

 大差がついてしまった9回表には、ルーキーの松本晴が初登板。フォアボールとヒットで0アウト1,2塁のピンチを招きましたが、オコエから空振り三振を奪うなど後続をしっかり切って無失点。プロ初登板を無失点で切り抜けました。

<試合評>
 先発の石川がまたしても試合を作れませんでした。点を取った直後に失点するいつものパターンで完全に流れを失ってしまったなという印象の残る試合でした。特に、明らかなボール球が続いてのフォアボールでランナーをためて、ど真ん中の変化球でホームランを打たれる展開は今シーズン幾度となく見ているので、またかぁ以上の感想が出ません…。

良かったところ
・武田翔太投手のナイスピッチング
 2イニングをしっかり押さえたことで、試合を立て直してくれました。投げてみないとわからない投手なので、先発での起用はなかなか厳しいものがあるのかもしれませんが、ビハインドの展開でのロングリリーフとしては申し分ない内容でした!

・近藤選手、甲斐選手のホームラン
 今年のホークスの打線はなかなかホームランが出ていない中、2人が連続試合ホームランを記録しました!このまま量産体制に入ってほしいところ。甲斐選手は今年は2桁ホームラン目指せそうです!

・周東選手の絶妙セーフティバント
 相手が左の今村投手で送球に時間がかかることをしっかり把握し、三塁線へ絶妙なバントを決めました。打率こそ高くないものの、出塁率は3割越えで、しっかりとチャンスメイクができており、9番で出場するには十分な打撃内容だと思います!

6/11 VS GIANTS(3回戦 Paypayドーム)

123456789R
GIANTS0000300014
HAWKS0002000002
HAWKSGIANTS
1B中村晃坂本SS
CF牧原大梶谷LF
LF近藤秋広DH
DH柳田岡本3B
RF柳町大城C
3B栗原中田1B
SS野村勇RF
2B三森中山2B
C甲斐重信CF
P藤井菅野P
イニング注目度項目コメント
3回表★★★★活躍(ホークス)1アウト1,2塁のピンチを無失点で切り抜けるもアクシデントで藤井が降板
3回裏★★★試合の山場先頭出塁&満塁のチャンス生かせず
4回裏★★★★★活躍(ホークス)甲斐のスクイズ失敗を救う中村晃の先制タイムリー
5回表★★★★★活躍(相手チーム)・丸のソロホームラン
・秋広のタイムリー
・岡本犠牲フライで3失点
6回裏★★★★試合の山場1アウト2,3塁のチャンスを生かせず。巨人の執念継投
7回裏★★試合の山場中川からチャンスを作るも得点できず
9回表★★★活躍(相手チーム)丸のソロホームラン。オスナがまさかの被弾。

 ホークス先発藤井は変化球中心の配球で無難な立ち上がりを見せます。3回には、1アウト1,3塁のピンチを招きますが、梶谷を外の真っすぐで空振り三振に。続く秋広も内角のボールで詰まらせてレフトフライで無失点。
 しかし、この回の投球を終えて左の脇腹の痛みを訴えて降板。全治3~4週間の見込みでチームにとっても痛い離脱になりそうです。

 一方のジャイアンツ先発はケガから復帰で久しぶりの先発登板の菅野。3回までは毎回ランナーを出しながらも無失点に抑えますが、4回に失点します。
 1アウトから死球とヒットで1アウト1,3塁となってバッターは甲斐。初球からセーフティスクイズを試みますが、これがキャッチャーフライになってしまい2アウト。嫌な流れになりかけました。
 しかし、続く中村晃がレフト線への先制のタイムリーヒット!中村晃の打席で盗塁を決めていた三森も生還し、2点の先制に成功します!

 しかし直後の5回表、前のイニングから登板して久しぶりのイニングまたぎとなった尾形が先頭の丸にホームランを浴びて1点差に。さらに、1アウトからヒットとフォアボールでランナーをためてしまい、3番手の田浦にスイッチ。
 しかし、田浦でも流れを止められませんでした。オコエにヒットを打たれて満塁となると、秋広には外の蒸すかしいボールを打たれライト前へのタイムリーヒット。同点に追いつかれます。
 さらに、続く岡本には簡単に外野フライを打ち上げられて3-2。逆転を許してしまいました。

 反撃したいホークスは6回裏、フォアボールとデッドボールのランナーをバントで送って1アウト2,3塁のチャンスを作り、打席に甲斐。この場面でジャイアンツは大江から菊池にスイッチしてきました。その菊池の前に甲斐は外のフォークで空振り三振に取られて2アウトに。
 さらに続く中村晃のに対してはジャイアンツサイドは高梨を起用。これがはまって中村晃も空振りの三振に抑えられ、得点を挙げることができませんでした。

 ホークスは1点ビハインドの展開でも津森、モイネロ。オスナと勝ちパターンの投手を起用しますが、9回にオスナが丸にまさかの被弾。オスナはこれが今シーズンの初失点になってしまいました。

 打線はジャイアンツの執念継投の前にチャンスを作ったものの得点を挙げることができず。4-2で敗れてしまいました。

<試合評>
 お互いのリリーフ陣が踏ん張って僅差のゲームになりました。振り返ると6回裏のチャンスで同点に追い付けていれば、違う展開になっていたのかな…。前の2試合で大活躍だった甲斐選手でしたが、今日もヒーローにとはいきませんでした。

 ジャイアンツは丸選手の2発が非常に効果的でした。5回の一発で失点直後に一気に流れを引き戻し、9回の一発で試合を決める、いずれも流れの上で重要な場面でのホームランになってしまいました。

 ホークスは藤井投手の緊急鋼板の後よくリリーフ陣が試合を作りましたが、打線がビハインドをはじき返すことができず、接戦を落としてしまいました。惜しかった…。

カード総括

 「お得意様」の巨人相手にまさかの連敗。カード負け越しとなってしまいました。せっかくカード頭を良い形で取れただけに、この連敗は本当にもったいなかった…。2戦目の石川選手の投球でカード全体の流れを失ってしまったような、そんなカードでした。

 ジャイアンツは丸選手が絶好調。2戦目、3戦目と良いところで打っており、丸選手にやられたなとおう印象が強かったです。また、ここまでなかなか安定していなかったリリーフ陣がランナーを出しながらも踏ん張り切れていました。中川投手の復帰でブルペンの左が3人体制になったのも大きな戦力アップだと感じました。打線はもともとよいチームなだけに、リリーフ陣がこのカードのように頑張れると上位に上がっていきそうだなと思わされるカードでした。ホークス戦で負けが込んでいたジャイアンツの意地を見たような気分がしました。

 ホークスにとって、これで本拠地での交流戦は最後。次は神宮球場でのヤクルト戦。ヤクルトには2年連続で6連敗を食らっていますが、今度はホークスの意地が見たいですね!

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