6/6~8 HAWKS vs BAYSTARS

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 ホームに戻ってセリーグ2位のベイスターズとの3連戦。初戦の先発予定であった大関がコロナ感染により登録抹消となってしまい、先発陣が苦しい中での3連戦。相手先発が左投手の先発が続く中でのゲームになり、苦戦が予想されましたが…

6/6 VS BAYSTARS (1回戦 Paypayドーム)

123456789R
BAYSTARS0000100001
HAWKS000100002
HAWKSBAYSTARS
1B中村晃佐野LF
SS今宮関根RF
LF近藤オースティンDH
DH柳田2B
2B牧原大ソト1B
3B栗原桑原CF
CF正木京田SS
RF柳町戸柱C
C甲斐3B
P有原今永P
イニング注目度項目コメント
1回表★★★記録・記念有原、NPB復帰後初登板で3者凡退
2回表★★★試合の山場牧2ベースなどで1アウト2,3塁のピンチ。
牧原の好プレーなどで踏ん張る
4回表★★好プレーソトの打球を牧原がファインプレー
4回裏★★★★★活躍(ホークス)今宮の先制ホームラン
5回表★★★★活躍(相手チーム)林の犠牲フライで同点に
7回表★★★★試合の山場満塁のピンチを無失点で切り抜ける。
9回表★★★★活躍(ホークス)モイネロの攻撃炸裂
9回裏★★★★★活躍(ホークス)今宮マルチヒット。牧原サヨナラタイムリー。

 ホークスの先発は有原。体調不良で抹消になった大関の代わりの登板。ファームでの前回登板では、自責7と打ち込まれており、少し状態が心配な中でのマウンドになりました。
 野手の方では、今宮が体調不良から復帰して即スタメン。ケガの川瀬の代わりに、手術明けの野村勇も前倒しで1軍復帰になりました。

 初回、有原は少し高めに球が集まっていたものの、ストレートの球威でしっかり押せており、3者凡退と無難な立ち上がり。

 一方の今永も立ち上がりから絶好調。真っすぐとチェンジアップのコンビネーションに小さく動くボールも織り交ぜ、打者を翻弄していました。

 2回表、先頭牧に対して決め球のフォークがやや落ち切らなかったところをレフト線に運ばれて2ベースヒット。ソトに対しては慎重に攻めてフォアボールを与えると、桑原に送られて1アウト2.3塁の大ピンチを招きます。
 迎えるバッターは前のカードで大活躍の京田。インコース高めの真っすぐで詰まらせてライトへの浅いフライで2アウト。戸柱にはセンター返しの打球を打たれますが、セカンドの牧原が上手くさばいて3アウト。ピンチを切り抜けます。

 今永の前にノーヒットに抑えられていた打線は4回裏、今宮がインコース高めの真っすぐを引っ張ってホームランテラスに飛び込む先制ホームラン!やや詰まった当たりにも見えましたが、インコースの球をしっかりとらえていました。

 5回表、先頭強打の打球はファーストのアンツーカーの切れ目で弾む打球。名手中村晃でも反応しきれず、エラーで出塁を許すと、続く戸柱に左中間を破るヒットを打たれて0アウト2,3塁のピンチに。
 続く林にはチェンジアップを上手く拾われてライトフライ。柳町の返球も後一歩及ばず京田が生還し、すぐさま1-1の同点になります。
 その後もピンチが続き、2アウト満塁で牧という場面を迎えますが、高めの真っすぐでショートフライに打ち取って最小失点で切り抜けます。

 有原は6回表あたりから良い当たりをされるようになってきましたが、7回表もマウンドへ。
 7回表に先頭の林にライト前ヒットを打たれますが、佐野をセカンドゴロ、関根を見逃しの三振に取ったところでお役御免。6回と2/3を投げて自責0の素晴らしい投球でした。
 代わった津森はオースティンにセンター前ヒット、牧に内野安打を打たれて満塁のピンチになります。しかし、最後は代打宮崎をフルカウントからサードゴロに打ち取って無失点。大ピンチで何とか踏ん張ります。

 打線は今永の前になすすべなく、1安打のまま8回まで0を並べられてしまいます。

 9回の表、マウンドに上がったモイネロのピッチングは見事でした。相手に全く自分のスイングをさせないまま3者連続三振。ゲームでも見られないくらい、圧倒的なピッチングでした。

 その勢いに乗って9回裏。ベイスターズは投手を伊勢に交代。1アウトから今宮がピッチャー強襲のヒットで今日チーム2本目のヒットで出塁。近藤がフルカウントからきわどいボールを見極めてフォアボールを選んでこの試合初めて得点圏にランナーを置きます。
 サヨナラのランナーが得点圏に進んだところで今宮に代走周東。勝負をかけに行きます。柳田は浅いセンターフライに倒れて2アウト。牧原に託されます。
 牧原は追い込まれてからの6球目、低めの真っすぐをはじき返してショートの頭上を越えるサヨナラのタイムリーヒット。

<良かったところ>
・有原投手のナイスピッチング
 ファームでなかなか結果が出ていなかったなかでの登板機会でしたが、しっかりと結果を出してくれました。コントロールが素晴らしく、ボールが先行する場面がほとんど見られなませんでした。結局自責点は0。1軍の試合で投げれば結果を出す。流石実績のある選手だなと感じました。

・牧原大成選手の大活躍
 サヨナラタイムリーはもちろん、セカンドの守備でも重要な局面でのファインプレーが2つありました。まさに攻守で欠かせない中心選手であることを実感させられる試合でした。

・今宮選手復帰後即マルチヒット
 ヒット3本のうち、今宮選手が2安打。流石のバッティングを見せてくれました。

6/7 VS BAYSTARS (2回戦 Paypayドーム)

123456789R
BAYSTARS0000000000
HAWKS00100210×4
HAWKSBAYSTARS
1B中村晃佐野LF
SS今宮関根RF
LF近藤宮崎3B
RF柳田2B
2B牧原大オースティンDH
DH野村大ソト1B
3B栗原戸柱C
CF正木梶原CF
C甲斐京田SS
P東浜石田P
イニング注目度項目コメント
1回表★★活躍(ホークス)宮崎から三振を奪う
1回裏★★★活躍(ホークス)中村晃と近藤の華麗な流し打ち
3回表★★★好プレー柳田ファインプレー。テンポよく三者凡退
3回裏★★★★活躍(ホークス)今宮の技あり2ベースと近藤のタイムリーで1点先制
5回表★★★試合の山場ピンチを招くも無失点
5回裏★★★★試合の山場近藤と柳田の連打。ソトの悪送球で2点追加
6回表★★★好プレー牧原ファインプレー
7回裏★★★★活躍(ホークス)甲斐ソロホームラン。佐藤直樹の三振記録が途切れる
9回裏★★★★★活躍(ホークス)モイネロ好リリーフ締め

 ホークスの先発東浜が好投。前の有原投手のピッチングを参考にしたと、左バッターへのインコースへのカットボールを効果的に使って初回、宮崎から三振を奪って3者凡退と抜群の立ち上がりを見せます。

 1回裏、中村晃と近藤が石田の外角のボールを上手く打って1アウト1,2塁のチャンスを作りますが、柳田、牧原が凡退して得点できず。昨日と同様に投手戦の様相になります。

 試合が動いたのは3回裏。1アウトから今宮が外角のボールに上手くバットを出してライト線に落として2ベースヒットで出塁すると、続く近藤が初球攻撃でセンターのフェンスを直撃するタイムリー2ベースヒット!先制に成功します。

 さらに6回裏、近藤と柳田が連続クリーンヒットで出塁してチャンスを作ると、牧原が送って1アウト2,3塁のチャンス。ここでベイスターズは石田から三島にスイッチ。
 これを見たホークスは野村に代打柳町を起用。柳町の打球はファースト正面へのゴロでしたが、これをソトが悪送球。一気にランナー2人が生還して3-0とリードが広がりました。

 7回裏には甲斐がインコース高めの真っすぐを完璧に引っ張ってソロホームランを放ち、貴重な追加点をあげました。

 東浜は7回までを99球で投げ切って無失点。8回は甲斐野、9回は大津が登板しました。
 9回の大津はヒットとデッドボールで2人ランナーをためてしまい、セーブシチュエーションに。ホークスはここでモイネロを投入。そのモイネロが昨日同様、完璧な締めを見せて4-0でホークスが勝利しました。

<試合評>
 昨日に引き続き、先発投手がすばらしいピッチングで試合を作り、理想的な勝ち方ができました。先発東浜は有原の投球を参考にしたと、配球を変えて強力ベイスターズ打線を無失点に抑え込みました。

ピックアップ
・東浜投手のナイスピッチング
 今シーズン苦しんでいた東浜投手でしたが、新しい配球パターンがはまって素晴らしいピッチングでした。7イニングを投げて打たれたヒットは2本のみ。与えたフォアボールもきわどいコースを取ってもらえなくてフォアボールになってしまっただけのものだったので、文句のつけようのない素晴らしい投球でした! 

6/8 VS BAYSTARS (3回戦 Paypayドーム)

123456789R
BAYSTARS3020100006
HAWKS0000200215
HAWKSBAYSTARS
LF中村晃梶原RF
SS今宮関根LF
DH近藤佐野1B
RF柳田2B
2B牧原大オースティンDH
1B野村大桑原CF
3B栗原京田SS
CF正木山本C
C甲斐3B
PP
イニング注目度項目コメント
1回表★★★★活躍(相手チーム)牧のタイムリー。オースティンタイムリー。桑原犠牲フライで3失点。
3回表★★★活躍(相手チーム)オースティン犠牲フライと桑原タイムリーで2失点。先発森がKO
5回表★★★活躍(相手チーム)板東が無死満塁のピンチを招くも、内野ゴロの間の1点でしのぎ切る。
5回裏★★★★★活躍(ホークス)野村大樹にヒット。栗原の2ランホームラン
7回表★★★好プレー佐野のヒット性の打球を牧原がファインプレー
8回裏★★★★★活躍(ホークス)・野村勇復帰後初ヒット
・近藤の2ランホームラン
9回表★★★★活躍(ホークス)田浦の好投。佐野はチェンジアップを空振りして呆然。
9回裏★★★★★活躍(ホークス)・山崎から栗原のタイムリー2ベースで追いあげる
・無死2,3塁からあと1点が取れずに敗戦

 ホークスは森が先発。しかし、初回からいきなりつかまりました。佐野のヒットなどでチャンスメイクされると、牧の打ち取ったあたりがライト前へのポテンヒットになってタイムリーに。さらにオースティンにもタイムリーを浴びると、桑原のショートゴロの間にもう一点を追加されていきなり3点を失います。

 さらに3回、関根にライト前ヒットを浴びると牧には左中間を破る2ベースヒットで1アウト2,3塁のピンチ。オースティンにライトへの犠牲フライ。桑原にはレフト線へのタイムリーヒットが飛び出してさらにもう1点。
 ここで先発の森はKO。3回2アウトまでしか取れずに2番手の板東にマウンドを譲りました。

 ホークスは反撃できないまま試合は5回表。板東が関根、佐野に連打を浴び、牧にフォアボールを与えて無死満塁のピンチを招くと、オースティンの内野ゴロの間に1点を追加されて6-0。これで試合が決まったかと思いました。

 しかし、5回の裏、点差があいて簡単に真っすぐでストライクを取りに来た東に対し、野村大樹がヒットで出塁し、近藤がライトスタンドへ飛び込む2ランホームラン。2点を返します。

 ロングリリーフの板東は7回まで投げ切って、5回の1失点のみ。さらに8回を武田が無失点に抑えると流れがホークスに。

 8回裏、代打の野村勇がヒットで出塁すると、続く中村晃がフォアボールを選んでノーアウト1,2塁のチャンスに。ここでベイスターズは先発東から勝ちパターンの伊勢にスイッチ。
 その伊勢に対して今宮はサードゴロダブルプレー。これで今度こそ勝負ありかと思われました。
 しかし、続く近藤がライトスタンドに飛び込む2ランホームラン!これで6-4となり、試合展開がわからなくなりました。

 そして、9回。山崎康晃から先頭牧原がヒットで出塁すると、続く柳町がフォアボールを選び、同点のランナーを出します。続く栗原は2球で追い込まれてしまいますが、しぶとく粘って9球目をライト線に運ぶタイムリー2ベースヒット!1点差でなおもノーアウトランナー2,3塁のビッグチャンスを迎えます。
 この場面で正木に代打谷川原を起用。しかし、セカンド正面のゴロに倒れて1アウトになると、続く野村勇はあっさりと空振りの三振。最後は中村晃がショートゴロに倒れて3アウト。

 前半の苦しい展開から終盤怒涛の追い上げを見せるも、あと一歩及ばなかったホークス。6-5で敗れてしまいました。

<試合評>
 強力ベイスターズ打線の前に、森は完全に力負けしてしまい、前半戦で大差がついてしまいました。しかし、終盤あと一歩まで追い詰める展開に持って行けたことは少しずつチーム状態が上がってきたことを感じさせるゲームだったと思います。

良かったところ
・板東投手の好リリーフ
 5回に満塁のピンチを招いたものの、失ったのは内野ゴロの間の1点のみ。3回途中から7回までを投げて失点1であれば素晴らしい内容のリリーフといってよいと思います。先発でも見てみたいと思わせるようなすばらしい投球でした。

・打線の粘り
 点差があいたゲームで後半しっかり追い上げられるゲームはここまであまり見られなかったので、見ていてチームの状態が上向きになるのではないかと期待させられるようなゲームでした。欲を言えば、どこかでこういう試合をひっくり返せると一気に乗って行けそうなんだけど…。今日のところは追い上げただけでもよしとしましょう!

カード総括

 強力打線を要するベイスターズ相手に、初戦、2戦目としっかり抑え込んでの連勝!3戦目は流石に打線につかまってしまいましたが、リリーフ陣を攻めてあと一歩で3連勝できそうなところまで行きました。

 3連戦のカギとなったのは初戦の有原投手のピッチング。アクシデントで回ってきたチャンスでしっかりと好投し、今永投手に投げ勝ったことでホークスの流れを作りました。まさにピンチをチャンスに変える素晴らしい投球。チームがここから勢いに乗っていくきっかけになりうる素晴らしいカードになりました。

 打線も、ここまではひとたびリードを奪われるとほとんど反撃ができない試合が続いていましたが、3戦目ではビハインドの展開でもしっかりと集中して攻撃できており、こちらもームの状態が上がってくることを期待したいできるカードでした。

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