5/23~25 FIGHTERS VS HAWKS

 ライオンズに勝ち越して勢いをつけて迎えるエスコンフィールドでのファイターズ戦。相手のファイターズは前のカードまで新庄監督プロヂュースのド派手なユニフォームでオリックスに勝ち越してきており、勢いのある状態。カードが始まる前の時点でファイターズは4位。しっかり勝ち越してゲーム差を離しておきたいところです。

5/23 VS FIGHTERS(9回戦 エスコンフィールド)

123456789R
HAWKS1010011004
FIGHTERS0100100002
FIGHTERSHAWKS
DH野村中村晃1B
RF矢澤今宮SS
LF松本剛近藤LF
1B万波柳田RF
3B福田光栗原3B
Cマルティネス野村大DH
SS上川畑柳町CF
CF江越川瀬2B
2B谷内甲斐C
Pメネズ大関P
イニング注目度項目コメント
1回表★★★★活躍(ホークス)柳田の犠牲フライで先制!今宮の好走塁
2回裏★★★★活躍(相手チーム)マルティネス同点ホームラン
3回表★★★その他相手のミスで勝ち越し
5回表好プレー矢澤の攻守があり初めての三者凡退
5回裏★★★好プレー・川瀬の攻守でバント阻止
・万波の技ありタイムリーで追いつかれる
6回表★★★★★活躍(ホークス)柳田勝ち越しホームラン
7回表★★★★活躍(ホークス)甲斐、今宮、近藤のヒットから柳田の犠牲フライで追加点
8回表★★★活躍(ホークス)周東外されても盗塁成功
9回表★★活躍(ホークス)チャンスを作るも得点には至らず
9回裏★★★★活躍(ホークス)8回モイネロから続く6者連続三振締め

 ファイターズ先発のメネズは立ち上がりから制球に苦しみました。先頭の中村晃がショートの頭を超えるヒットで出塁すると、メネズのけん制悪送球でセカンドへ。初回から得点圏にランナーを置くと、近藤と柳田の2つの外野フライでタッチアップして先制に成功します。

 一方の大関も立ち上がりから球が高めに浮いていました。2回の裏、1アウトからマルティネスに高めのまっすぐを完璧に引っ張られて打球はレフトスタンドへの同点ホームラン。直前に振り遅れさせた真っすぐに対して1球でアジャストされてしまい同点に追いつかれます。

 3回の表、今宮がフォアボールを選んで3イニング連続で先頭打者が出塁すると、近藤への勝負球がワンバウンドする隙を見てセカンドへ進塁。続く柳田のファーストゴロで、万波の送球がベースカバーに入ったメネズの頭上を越えていくのを見て今宮がホームイン。思わぬ形で勝ち越しに成功します。

 大関は3回、4回とピンチを招きながらもなんとか0に抑えます。
 勝利投手の権利のかかった5回、先頭野村のヒットのあと、矢澤はセカンドゴロでしたが川瀬の好判断でセカンドへ送球。ランナーを進めさせずにアウトを取り、1アウト2塁に。これでこの回も乗り切れるかと思われました。
 しかし、その後松本にレフト前ヒットを浴びると、続く万波にも外角低めにしっかり落とせたフォークを上手く打たれて三遊間を破られ同点のタイムリー。
 さらにその後、フォアボールで2アウト満塁のピンチを招きますが、上川畑をファーストゴロに打ち取ってなんとか同点までで踏みとどまります。

 すると6回表、代わった河野の初球のスライダーを柳田が泳ぎながらもリストをきかせてライトスタンドへ。追いつかれた後のイニングにすぐに取り返して大関に勝ち投手の権利プレゼントします。

 さらに7回表、先頭の甲斐が出塁するときっちり送って1アウト2塁に。今宮の内野安打と近藤のライト前ヒットで満塁のチャンスを作ると、柳田が初球の真っすぐをきっちりレフトに打ち上げて追加点。4-2とリードを広げます。

 ホークスは6回から継投策。大津、津森、モイネロ、オスナとつないで無失点リレー。4-2でカード頭をものにしました!

<コメント>
 キャプテン柳田選手が4点すべての得点に絡む大活躍をみせ、ホークスが勝利を収めました。
 投手陣については僅差のゲームでも安心してみていられる素晴らしいリリーフ陣。6回から継投に入って一人もランナーを出さない素晴らしい投球でした!

良かったところ
・積極的な走塁
 今日はホークスの積極的な走塁が目立ちました。初回の柳田選手のセンターへの犠牲フライでは今宮選手が1塁から2塁へタッチアップ。得点にはつながりませんでしたが素晴らしい走塁でした。
 また、アウトになってしまった部分では4回には三塁ランナーの柳町選手が投球がワンバウンドする隙を見てホームを狙った場面や、6回には2アウト2塁からのレフト前ヒットで野村選手がホームに突っ込みました。
 いずれも得点にはつながらなかったものの、このような走塁は相手にプレッシャーをかけてエラーを誘いやすくなるのでシーズン終盤に向けて有意義だったと思います。

・柳田選手3打点
 チャンスで2本の犠牲フライと貴重な勝ち越しホームラン。相手のエラーを誘った場面も柳田選手のファーストゴロであったので、4点すべて柳田選手の打席で入ったことになります。本当に頼れるキャプテンだ👏👏

・7回の先頭打者出塁
 5回と8回以外は毎イニング先頭打者が出塁することができました。得点にはつながらなくともしっかりと攻撃の形を作ったことで相手に流れを渡しませんでした。

5/24 VS FIGHTERS(10回戦 エスコンフィールド)

123456789R
HAWKS0200000002
FIGHTERS1000000001
FIGHTERSHAWKS
2Bアルカンタラ中村晃1B
DHハンソン周東CF
LF松本剛近藤LF
3B野村柳田DH
RF万波柳町RF
1Bマルティネス栗原3B
C清水今宮SS
SS上川畑川瀬2B
CF江越甲斐C
P上沢和田P
イニング注目度項目コメント
1回表★★★活躍(ホークス)エラーで出塁した周東が盗塁に成功
1回裏★★★活躍(相手チーム)ハンソンの来日初ホームラン
2回表★★★★★活躍(ホークス)栗原の技あり逆転2ランホームラン
2回裏★★★★記録・記念和田が2000投球回達成
3回裏★★★★★試合の山場味方のミスをカバーする好投で無失点
5回表★★★活躍(ホークス)甲斐の2ベースも無得点
5回裏★★記録・記念・清水、ランナーがスタートを切っていないのにセカンドに送球
・上沢1000投球回達成
6回裏★★活躍(ホークス)甲斐野初登板
7回裏★★好プレー今宮の好プレーで三者凡退

 ファイターズ先発は前回登板で完封勝利を挙げている上沢。その上沢に対し、周東が上川畑のトンネルで出塁すると、初球からすかさずスタート。投球がカーブであったこともあり、悠々セーフのタイミングでセカンドを陥れます。
 このチャンスを生かしたいホークスでしたが、近藤、柳田が倒れて得点ならず。好調の先発上沢の前に、しっかりと抑え込まれてしまいます。

 1回の裏、ホークス先発の和田は新外国人ハンソンに対して1ストライクからカーブでカウントを取りに。そのボールをためて上手く引っ張られてしまい、打球はレフトスタンドへ。ファイターズに先制点が入ります。

 直後の2回表、先頭柳町が追い込まれてから変化球をしっかり見切ってフォアボールで出塁。続く栗原がカウント1-1からインローいっぱいに食い込んでくるスライダーを上手く引っ張った打球はライトスタンドへ。
 ホームランを打たれた直後のイニングにホームランでお返しして試合をひっくり返しました!

 2回の裏、和田がランナーを出すも、最後は上川畑を三振にとって無失点。この回の投球で通算2000投球回を達成しました。この年齢での到達は元広島黒田の記録を更新する最年長記録。衰え知らずの左腕が大記録と打ち立てます。

 援護点を与えたい打線は3回、先頭の周東がセーフティバントで出塁しましたが、スタートを切ったタイミングでファールになるなど、盗塁できない間に近藤が大きな当たりのセンターフライ。続く柳田もセカンドゴロダブルプレーに倒れて、チャンスを生かせませんでした。

 続く3回裏、先頭の江越が内野安打で出塁をした後、続くアルカンタラの打球はおあつらえ向きのゲッツーコース。しかし、この打球を名手今宮がまさかのファンブル。0アウト1,2塁のピンチに。
 しかし、ここで和田はギアを上げます。ハンソンにセカンドゴロを打たせると、セカンド川瀬がイレギュラーバウンドを上手くさばいてダブルプレー。さらに、続く松本剛をショートゴロに打ち取って無失点に抑えます。

 5回の表、1アウトから甲斐が甘く入ったスライダーをとらえてレフト線を破る2ベースヒット。中村晃の打球でランナーが進んで2アウト3塁で周東。周東は高いバウンドのセカンドゴロを放ちますが、一塁が間一髪でアウトになり、惜しくも得点できません。

 5回裏、6回の表はお互いに先頭打者を出しながらも無得点。するとホークスは6回から早めに継投策に入ります。

 6回裏のマウンドには2軍調整から帰ってきた甲斐野。カウントを悪くする場面もあったものの、内野ゴロ3つでしっかり打ち取って3者凡退に抑えました。

<コメント>
 ロースコアのしびれる投手戦。得点は序盤の2イニングで飛び出したホームラン2本による2点のみで試合が終わりました。昨日に引き続き、ロースコアのゲームをブルペン陣でものにするゲームになりました!

良かったところ
・安定感抜群のリリーフ陣
 前の試合に引き続き安定感抜群のリリーフ陣で6回以降継投に入り、相手に付け入るスキを与えませんでした。先発の和田も今日は制球が非常によく、6回まで引っ張っても問題なさそうでしたが、スパッと継投に入りました。
 その理由も納得のリリーフ陣。今日は大津ではなく甲斐野が6回に登板。リリーフの登板機会が増えている中なので甲斐野投手も勝ちパターンに入れるようになると、ブルペンの負担軽減になるので非常に大きいです!

・栗原選手の一発
 調子が上がらないといっている中でも大切な場面で1本打ってくれるところが流石!打ったボールはインコースに食い込んでくる難しいスライダー。決して失投ではないボールをとらえての一発が決勝のホームランになりました。上沢投手が気の毒に思えるくらい、この一発が相手に与えたダメージは大きかったです。ちなみに、凡打の打席も9回裏のヒットもいい当たりでした。不振脱出??

5/25 VS FIGHTERS(11回戦 エスコンフィールド)

123456789R
HAWKS1000000001
FIGHTERS01202000×5
FIGHTERSHAWKS
DHハンソン中村晃1B
1Bマルティネス今宮SS
LF松本剛近藤LF
3B野村柳田RF
RF万波栗原3B
2B加藤豪野村大DH
CFアルカンタラ柳町CF
C伏見嶺井C
SS水野川瀬2B
P加藤貴ガンケルP
イニング注目度項目コメント
1回表★★★★活躍(ホークス)栗原ショート強襲のタイムリー内野安打
2回裏★★★活躍(相手チーム)・加藤NPB初ヒット
・水野のタイムリーも中継プレーで同点どまり
3回裏★★★★活躍(相手チーム)万波に2ランを被弾
4回表活躍(ホークス)栗原の2安打目も得点につながらず
5回裏★★★活躍(相手チーム)マルティネス2ラン
6回表活躍(ホークス)柳田がヒット。野村があわやホームランのファール
7回裏★★★活躍(ホークス)板東、敗戦の中でも光る好投
8回裏★★活躍(ホークス)松本復帰登板で無失点
9回表★★★活躍(ホークス)谷川原にヒット。リクエストが覆らず決着。

 ファイターズはメジャーリーグからドラフト経由で入団した加藤をスタメン起用。一方のホークスは横浜時代から外国人選手とバッテリーを組んでいた嶺井をスタメン起用しました。

 初回、中村晃と近藤のヒットで2アウト2,3塁のチャンスを作って、バッターは栗原。外角の球をとらえた痛烈な打球はショート水野の正面へのゴロでしたが、最後のバウンドでイレギュラーして高く弾んだ打球を水野がファンブル。これがショート強襲の内野安打になってホークスが1点を先制します。

 2回の裏、先頭の加藤豪がインコース高めの真っすぐをつまりながらセンター右に落とすヒットでNPB初のヒット。さらに、1アウトから伏見の打席ででエンドランを仕掛けられ、センター前ヒットで1アウト1,3塁のピンチに。
 続く水野の打球はライト柳田の左へ。柳田はやや目測を誤っ打球を止められず、打球がフェンスまで到達。それを見て伏見が本塁を狙いますが、連携プレーが上手くはまって本塁をアウトに。勝ち越しまでは許しません。

 さらに3回裏、簡単に2アウトを取った後、野村にインコースのボールをレフト前ヒットにされて出塁を許すと、万波に初球の抜けたフォークをとらえられ、弾丸ライナーでレフトスタンドへ飛びこむ2ランホームラン。ファイターズに先制点が入ります。

 さらに5回裏、フォアボールでランナーを一塁に置いた場面でマルティネスに真ん中よりの真っすぐを完璧にとらえれられてレフトスタンドへ飛び込む2ランホームラン。5-1とリードを広げられます。

 その後のホークスはランナーを出すものの、なかなか相手にプレッシャーをかけるような攻撃ができず、9回まで得点できず。5-1でファイターズに敗れました。

<試合評>
 ファイターズ打線の強みである一発の怖さに泣いた試合でした。打たれた場面はいずれもランナー1塁からの一発で、効果的な一発になってしまいました。
 ガンケルは阪神時代からフォークボールが高めに浮いた際には一発を食らうケースが多かったので、打たせて取る投手の宿命として致し方ない部分かなと思います。
 しいて言うならマルティネスに一発を食らう前のフォアボールが痛かったなというところでしょうか。

 打線の方では、ランナーこそ出せていたものの、なかなか気持ちの良いヒットが出ず、抑え込まれた印象でした。常にストライク先行のピッチングをされた分余裕のない状況でのバッティングになってしまったかなという印象。この試合は完敗でした。

カード総括

 調子を上げてきているファイターズに対してしっかり2勝1敗で勝ち越しました。カードを通してなかなか打線がつながらない試合が続きましたが、初戦と2戦目をリリーフ陣の頑張りで何とか勝ち切れたのは大きかったと思います。

 ファイターズはチームとしてのスタイルが確立されつつあり、非常に手ごわいチームになってきたなという印象を受けました。選手層が薄い中で、加藤選手が内野手として手札に加わることは大きいのではないでしょうか。

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