5/19~21 HAWKS VS LIONS

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 東北から本拠地PayPayドームに戻ってのライオンズとの3連戦。2戦目、3戦目はピンクフルデーとして開催され、本拠地がピンクに染まります。昨年まではタカガールデーとして開催されていましたが、球場がピンクで満ちる(Full)と選手のパワフルなプレーをとのコンセプトで名称変更。入場者全員にロジンバックの粉が飛び散る様子がデザインされたピンクユニフォームが配布される中での試合です。

5/19 VS LIONS (5回戦 PayPayドーム)

123456789R
LIONS1100000204
HAWKS23000000×5
HAWKSLIONS
1B中村晃長谷川CF
SS今宮若林LF
LF近藤外崎2B
RF柳田中村DH
CF柳町マキノン1B
3B栗原陽川3B
DH野村大愛斗RF
2B川瀬児玉SS
C甲斐古賀C
P石川松本P
イニング注目度項目コメント
1回表★★★★活躍(相手チーム)いきなりのアップルパンチ
1回裏★★★★★活躍(ホークス)・近藤の逆転2ラン
・柳町の2ベース
2回表★★★★活躍(相手チーム)陽川同点ソロホームラン
2回裏★★★★★活躍(ホークス)野村、川瀬、甲斐の3連打と今宮のタイムリーで松本をKO
3回表★★★活躍(ホークス)石川立ち直る
6回裏★★★試合の山場無死1塁から中途半端なサインになってダブルプレー
8回表★★★★★試合の山場石川の続投が裏目。大ピンチでモイネロが踏ん張る
9回表★★★好プレー中村晃の超ファインプレー

 ホークスの先発は石川。前回のライオンズとの対戦では、東京ドームで本塁打4本を浴びるなど7失点。特に外崎には2発のホームランを浴び苦しめられました。
 その外崎に初回、2アウトから真ん中に入ったパワーカーブを狙い打たれレフトスタンドに飛び込む先制ソロホームラン。いきなりのアップルパンチを食らいます。

 一方のライオンズ先発松本も立ち上がりに苦しみます。今宮がフォアボールで出塁すると、続く近藤が外低めの真っすぐをすくい上げてレフトスタンドに飛び込む逆転の2ランホームラン。すぐさま逆転に成功しました。

 直後の2回表、石川は先頭の陽川に対して追い込んでからのパワーカーブがまたしても真ん中に入ってしまい、レフトスタンドに飛び込む同点ホームランを被弾…。
 序盤から大荒れの様相となります。

 2回裏、先頭の野村大樹がセンター前ヒットで出塁。続く川瀬がフルカウントからレフト前ヒットを放つとスタートを切っていた野村は果敢に三塁を陥れます。
 続く甲斐の打順、初球にバントの構えを見せてボールになると2球目にはヒッティングの構えに。続く3球目をセンターにはじき返して勝ち越しのタイムリーヒット!甲斐が打ってランナーを返します。
 さらに、中村が難しいバントを決めてランナー2,3塁のチャンスになると、続く今宮がセンター前へのタイムリーヒット!先発松本を早くもKOします。

 3回、石川はパワーカーブを見せ球にして真っすぐ中心の攻めを見せ、この試合初めての3者凡退のイニングを作ります。
 するとここから石川は尻上がりに調子を上げ、3回から7回までをヒット1本に抑えるナイスピッチング。試合を立て直します。

 6回裏、ホークスは先頭の野村大樹がラッキーな内野安打で出塁しますが、続く川瀬の打席でまずい攻めに。カウント1-0からバスターエンドランのサインを出すもファールになり、1ストライク。さらに次のボールに対してセーフティバントを試みるもこれもファールに。最後はヒッティングに切り替えましたが、これがセカンドゴロになってダブルプレー。流れを失うようなプレーになってしまいます。

 8回表、ホークスベンチは好投の石川の続投を選択しますがこれが裏目に。栗山、金子の代打攻勢の前に連打を浴びると、続く長谷川にライトへのタイムリーヒットを浴びて失点。
 ここでホークスはモイネロにスイッチ。しかし、若林に送りバントを決められると外崎がセンター前へのタイムリーヒット。1点差まで詰め寄られます。
 なおも、1アウト1,3塁で中村、マキノンという大ピンチ。ここでモイネロが踏ん張ります。中村には内よりの真っすぐを打たせてセカンドフライに打ち取ると、マキノンに対しては真っすぐとカーブで簡単に追い込んだ後、高めの真っすぐを降らせて空振り三振。
 絶対絶命のピンチをしのぎます。

 9回表、ホークスは守護神オスナをマウンドへ。1アウトから愛斗の打球はファーストの後方へ。これを中村晃がナイスキャッチ。抜けていれば長打でピンチになる場面を中村晃のファインプレーでしのいだホークス。何とか1点差で逃げ切って5-4で勝利しました。

<コメント>
 何とか勝ち切った…そんな試合でした。結果的には石川の続投が裏目に出て危ない試合展開になってしまいました。やっぱり西武打線は怖い…そう思わされる試合展開になりました。

良かったところ
・野村大樹選手のスタメン起用
 守備に不安のある野村選手をDHでスタメン起用。思い切った采配でしたが、2安打と大当たり。2回の攻撃の起点にもなりました。

・石川投手の立ち直り
 序盤にパワーカーブを2本ホームランにされて非常に苦しい配球の中でしたが、3回以降よく試合を作りました。8回に3連打を浴びて少し嫌なイメージでの降板になったかもしれませんが、これからチームを背負っていくエースになるために、良い挑戦だったと思います!

・モイネロ投手の好投
 ランナーを出したところからの難しい登板でしたが、よく抑えきってくれました。中村、マキノンという怖いバッターに対してもストライク先行で強気のピッチングができるあたり、流石はモイネロでした。

・9回表中村晃選手のファインプレー
 終盤のライオンズの流れの中で最後の山場になる場面、よく抑えました。正面のライナーは難しいとよく言われますがよく追いつき、グラブから半分ボールが出た状態でも落としませんでした。ナイスキャッチ!

5/20 VS LIONS (6回戦 PayPayドーム)

123456789R
LIONS0000000101
HAWKS0000000000
HAWKSLIONS
RF中村晃若林RF
SS今宮児玉SS
LF近藤外崎2B
DH柳田マキノンDH
CF柳町陽川1B
3B栗原佐藤3B
1B野村大長谷川CF
2B川瀬古賀C
C甲斐金子LF
P東浜平井P
イニング注目度項目コメント
1回表★★★★活躍(ホークス)3つのアウトをすべて三振で奪う好投
2回裏★★活躍(ホークス)野村大樹のクリーンヒット
4回表★★その他野村大樹のちょっと不安なファースト守備
5回裏★★★活躍(ホークス)先頭の栗原が出塁するもバントで送れず。
6回裏★★★活躍(ホークス)今宮の粘ってのナイスヒット
チャンスメイクするも無得点
7回表★★★★活躍(ホークス)・東浜気迫の好投
・栗原のファインプレー
7回裏★★★試合の山場サイン違い(?)でバスター失敗しダブルプレー
8回表★★★★活躍(相手チーム)投手継投が裏目。外崎先制タイムリー
9回裏★★★★活躍(ホークス)柳町の粘りと栗原猛打賞でチャンスメイク

 ホークスの先発は東浜。ここ数試合被安打が多く、試合前の時点で今シーズンの被打率は3割越え。何とかゲームを作っているものの、到底勝てるピッチングとはいいがたい内容でした。

 今日は初回、2番の若林にサードベースに直撃する不運な2ベースヒットを浴びて得点圏にランナーを背負いますが、3つのアウトをすべて三振を奪うピッチングで無失点に抑えます。

 一方の高橋光成もさすがの好投。初回に近藤が、2回に野村大樹がヒットを打ちますが、チャンスらしいチャンスを作ることができず4回まではチャンスらしいチャンスを作ることができません。

 そんな中、5回の裏先頭の栗原がセンター前へヒット。続く野村大樹にバントを指示。しかし、これがピッチャー前に転がってしまうと、高橋光が好フィールディングでセカンドに送球してアウト。ランナーを進められません。
 さらに、続く川瀬はセーフティバントを試みるも、相手の好フィールディングに阻まれてファーストはアウトに。続く甲斐も三振に倒れて無得点に終わります。

 6回表、今宮が粘って粘って9球目をセンター前ヒット。続く近藤もフォアボールを選んで1アウト1,2塁の大チャンスを作って柳田、柳町を迎えます。
 しかし、柳田が高めのカットボールを打つもセンターフライ。続く柳町はインコースのまっすぐを打ってセカンドゴロ。チャンスを生かすことができません。

 続く7回裏。直前の守備でファインプレーした先頭打者の栗原が外のフォークボールを打ってレフト前ヒット。続く野村は2打席連続でバントのサイン…のはずがバスター。強い打球がセカンド正面に転がり、ダブルプレーに。これにはベンチも呆然。

 すると続く8回表1アウトから金子に粘られて低めの変化球を打たれたところでここまで好投していた東浜が降板。2番手津森がマウンドに上がります。若林の内野ゴロの間にランナーが進んで2アウト2塁となると、ライオンズは児玉の打順で代打の中村を起用。この中村を敬遠気味のフォアボールで歩かせて2アウト1,2塁に。
 この場面で迎えるたのが外崎。フルカウントから外のボール気味のスライダーを上手くひっかけられて三遊間を破るタイムリーヒット。この回に均衡が破れます。

 東浜に負けをつけたくないホークスは8回裏1アウトから中村晃がフォアボールで出塁すると三森を代走に起用。続く今宮にはヒッティングのサインを出してレフトへのファールフライ。続く近藤の打順で三森が初球からスタートを切るも、リクエストの末盗塁失敗。チャンスを作れません。

 9回の裏、2アウトから増田に食らいつき、柳町のフォアボールと栗原の今日3本目のヒットで2アウト1、3塁のチャンスを作りますが、代打のアストゥディーヨが初球を打ってセカンドフライ。東浜の好投に応えられず完封負けになりました。

<攻撃>
良かった点
・東浜投手の好投
 今日は本当に素晴らしいピッチングでした。代名詞のシンカーではなく、真っすぐとカットボールを生かした配球で右打者が多く並ぶ西武打線を抑え込みました。制球はアバウトなところもありましたが、球威でしっかり押せていて安心感のあるピッチングでした。
 最後の場面で交代した後にランナーがかえって負けがついてしまったのはとっても不憫ですが、きっと次打たれたときに返してくれるはずなので、気を落とさずに次の登板に期待したいです。

・栗原選手の猛打賞
 5回に低めのボールを上手くためてセンターにはじき返した打球がすごくきれいなバッティングで、復調の気配を感じました。その後の2打席も素晴らしいバッティングで、9回のヒットはライト線にしっかり引っ張ってのヒットだったのでかなり状態が上がってきているように見えました!

悪かったところ
・7回のバスター失敗
 サインミスがもったいなかった…。野村選手のバッティングは本当に素晴らしいですが、2つのバント失敗で悔しい試合になりました。バントがあまりうまくない選手に2回もバントをしないといけない場面が回ってきた当たり、流れがなかったのかもしれません。守備でも記録こそ栗原選手のエラーになったプレーは中村晃選手ならアウトになっていたプレーに見え、野村選手の取り組んでいる課題が悪い形で出てしまった試合でした。

・代走の起用法
 8回の代走は周東選手の方がよかったのではと思いました。三森選手を代走に送った時点で今宮選手にはバントをさせる気なんだなと思っていたのですが、ヒッティングでランナーを進められず。2アウトになったところで走って盗塁失敗という攻撃はなんとも流れが悪いなと感じました。
 9回の攻撃の方がより盗塁が成功しずらい場面になり、バントでランナーを進めなくてはいけない場面になると思うので、8回の時点で周東選手を使ってほしいなと思いました。

5/21 VS LIONS (7回戦 PayPayドーム)

123456789R
LIONS0001000001
HAWKS01011000×3
HAWKSLIONS
DH中村晃若林RF
SS今宮児玉SS
LF近藤外崎2B
RF柳田中村DH
3B栗原マキノン1B
1B野村大陽川3B
CF柳町長谷川CF
2B川瀬古賀C
C甲斐金子LF
P藤井隅田P
イニング注目度項目コメント
1回表★★★活躍(相手チーム)若林に17打席ぶりのヒット。送球間に走って3盗に。
1回裏★★★活躍(ホークス)1,2番の連打も無得点。
2回裏★★★★★活躍(ホークス)野村大樹が10球粘って四球で出塁。甲斐のタイムリー。
4回表★★★活躍(相手チーム)長谷川の犠牲フライで同点に
4回裏★★★活躍(ホークス)ノーヒットで勝ちこしに成功
5回裏★★★★★活躍(ホークス)川瀬の絶妙なセーフティスクイズで追加点
7回裏★★好プレー古市が周東の盗塁を阻止
8回表★★★好プレーお返しの甲斐キャノンで三振ゲッツー

 ホークスは昨日サインミスで途中交代した野村大樹を変わらずスタメン起用。しっかりとリベンジのチャンスが与えられました。一方のライオンズは16打席ヒットの出ていない若林を1番起用。
 両監督とも、苦しむ若手に積極的にチャンスを与えるオーダーでした。

 試合は初回、先頭の若林がいきなりセンターオーバーの2ベースヒット。続く児玉がストライクゾーンの球をバントできずに空振りすると、若林が飛び出しているのを見て甲斐がセカンドへ送球。戻れないと判断した若林は三塁方向にスタート。この判断が好判断になり、甲斐の送球がワンバウンドになる間に若林が3塁を陥れます。
 しかし、ここで藤井が粘りました。若林三振の後、外崎にデッドボールを与えますが、4番の中村をインコースよりの低めの真っすぐで詰まらせてショートゴロダブルプレー!0アウト3塁の大ピンチを無失点で切り抜けました。

 一方のホークスも初回、隅田に対して中村がポテンヒットで出塁すると、続く今宮もチェンジアップをバットの先で拾って連続ヒット。0アウト1,2塁のチャンスを作りました。
 しかし、近藤がフルカウントから空振りの三振、柳田はショートフライ、栗原は外崎のスライディングキャッチにに阻まれるセカンドゴロで得点することができません。

 2回表もピンチをダブルプレーでしのいだホークスに2回裏、再びチャンスが。先頭の野村大樹が10球粘った末にフォアボールを選ぶと、内野ゴロ2つで3塁まで進塁。最後は甲斐が真ん中に入った真っすぐをとらえてセンター前ヒット!甲斐のタイムリーでホークスが先制に成功します。
 その後内野安打と死球で2アウト満塁と再びチャンスを作りましたが、近藤はファーストゴロ。1点どまりで攻撃を終えます。

 先制点をもらった藤井は3回表を三者凡退で抑えたものの、4回表に1アウトから中村にフォアボールを与えると、マキノンに一二塁間を破るヒットを打たれ、陽川にもフォアボールを与えて1アウト満塁のピンチに。
 この場面で長谷川がきっちりセンターへ大きな犠牲フライを打ち上げて1-1の同点になります。

 直後の4回の裏、隅田は柳町に明らかなボールでストレートのフォアボールを与えると、川瀬には変化球が抜けてデッドボール。甲斐が送りバントを決めて1アウト2,3塁となります。
 この場面で中村晃の打球は力のないショート正面のゴロ。無駄なくバックホームできれば本塁は微妙なタイミングでしたが、ショートの児玉はグラブの中で握り損ねてバックホームできずにファーストへ。ノーヒットでホークスに勝ち越し点が入ります。

 さらに5回の裏、2アウト1塁からセカンド外崎のファンブルと柳町のフォアボールで満塁に。この場面でライオンズは先発の隅田をあきらめて森脇にスイッチ。
 その森脇に対して、川瀬がカウント0-1からピッチャー右へのドラッグバント。これが見事にセカンド前まで転がり、内野安打に。川瀬の奇襲が見事にはまり、貴重な追加点を取ることができました。

 ホークスは6回から継投策に。6回に大津、7回津森、8回モイネロ、9回はオスナとつないで危なげなく無失点リレー。ホークスが3-1で勝利を収めました!

<試合評>
良かったところ
・川瀬選手のスクイズでの追加点。
 チャンスを作りながらもなかなか点が入らない試合展開で、スクイズで取った一点が効果的でした。2アウトで内野手が後ろに下がっていたこと、ファーストのマキノンの守備が不慣れだったこと、代わった森脇が満塁からの登板で投球するだけで精一杯だったこと、すべてを計算に入れての好判断でした!そして何より、2アウト満塁でドラッグバントをする勇気が素晴らしかった!👏
 流れの上でも、相手のエラーが絡んで作ったチャンスをものにしての1点だったので、相手に与えるダメージもとても大きかった!この1点で勝負が決まったような雰囲気が出るくらいの貴重な1点でした!

・安定感抜群のリリーフ陣
 今シーズンのホークスの大きな強みである強力なリリーフ陣の頼もしさが前面に出たようなゲームになりました。

カード総括

 調子を落としていたライオンズ相手に苦しみながらも2勝1敗でしっかり勝ち越しました。初戦に余裕の展開から1点差まで追い上げられたところで怪しい雰囲気になったのが2戦目に響いてしまったかもしれません。

 2戦目3戦目はチャンスを作るもなかなか得点できない試合が続いていてストレスフルでした…。両試合とも大量点を取れていてもおかしくない攻撃の内容でしたが、クリーンアップにヒットが出なかったのが痛かった…。

 その中でもしっかり勝ち越してカードを終えられたのでプラスにとらえましょう。😌

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