4/28~30 FIGHTERS vs HAWKS

 前のカードで何とか連敗を止めたホークス。エスコンフィールドで今シーズン最初の公式戦を迎えます。打線の状態が上がらずに苦しんでいる中、ここまで打率3割近くの活躍を見せていた牧原がハムストリングスを痛めて登録抹消。苦しいチーム状態の中迎えるカードになりました。

4/28 vs FIGHTERS (3回戦 エスコンF)

12345678910R
HAWKS20100000036
FIGHTERS00030000003
FIGHTERSHAWKS
3Bアルカンタラ三森2B
CF五十幡佐藤CF
LF松本剛近藤LF
1B野村柳田DH
RF万波栗原3B
DHマルティネスリチャード1B
SS上川畑中村晃RF
C伏見今宮SS
2B細川甲斐C
P加藤石川P
イニング注目度項目コメント
1回表★★★★★活躍(ホークス)佐藤ヒット、近藤、柳田タイムリー
3回表★★★活躍(ホークス)佐藤のバスターで追加点
4回裏★★★★活躍(相手チーム)万波2ランなど集中打で3得点
5回裏★★試合の山場1アウト2,3塁をしのいで無失点
6回表★★好プレー五十幡ファインプレー。良い当たりが続くも無得点。
7回裏★★活躍(ホークス)石川2三振を奪う好投
10回表★★★★★活躍(ホークス)柳田決勝3ラン。リチャード今季初ヒット

 ホークスの先発は石川。前のカードの楽天戦の初戦が雨天中止になったため中9日で石川がカード頭に登板。一方のファイターズの先発は左の加藤でした。
 左の加藤対策ということもあり、牧原の代わりに昇格したリチャードが6番でスタメン。2番にはここまで途中出場の多かった佐藤を抜擢しました。

 初回、佐藤はレフト前ヒットを放つとレフト松本がファンブルする間にセカンドを陥れ2ベースヒットに。続く近藤はバッティングカウントから真ん中に入ったスライダーをとらえて右中間のフェンスを直撃するタイムリー2ベースヒット!さらに、続く柳田もインコースのボールを引っ張って一二塁間へ。これでセカンドランナーの近藤が生還してこの回2点を先制します。

 一方の石川は初回、五十幡にフルカウントからフォアボールを許し、初球から走られて1アウト2塁のピンチを招きますが、松本剛をピッチャーゴロ、野村を内野フライに打ち取って無失点。得点を取ってもらった後のイニングをきっちり0で抑えました。

 3回、先頭の三森がライトへの2ベースヒットで出塁。続く佐藤直樹の打席でカウント1-0から佐藤がバスター。これが高く弾んで投手の頭の上を越えていき、センターへのタイムリーヒットに。ホークスに3点目が入りました。

 4回、先頭の五十幡に高めのボールを引っ張られてライトフェンス直撃の当たりを打たれると、エスコンフィールドの独特な形状のフェンスで打球がセンター方向に跳ね返りボールが転がる間に3ベースに。続く松本剛にはど真ん中の球を打たれライト前へのタイムリーヒット。さらに、万波は高めのボール球の真っすぐをセンターバックスクリーンに運ばれ、同点の2ランホームラン。3-3の同点に追いつかれます。

 さらに、5回裏先頭の伏見にヒットを打たれると細川のバントがバントヒットに。続くアルカンタラが送りバントで1アウト2,3塁で上位打線に回るピンチを招きます。
 しかし、五十幡を三振、野村をセカンドフライに打ち取って無失点。何とか無失点で切り抜けます。

 打線は6回、7回にチャンスを作るなど惜しい当たりはあったものの得点できず。一方の石川も6,7回はきっちり抑えて無失点。

 試合が動いたのは10回表。先頭の三森が二遊間をゴロで破るヒットで出塁。佐藤がきっちりバントで送ると近藤がストレートのフォアボールで出塁。
 迎えるバッターは柳田。カウント1-0から真ん中高めに浮いた変化球を完璧にとらえて、ライトスタンドに飛び込む特大の3ランホームラン!

ホークスが後半のイニングで3度目のチャンスをものにし、6-3で勝利しました。

<コメント>
 石川が苦手ファイターズ相手に7回3失点の好投でした!打たれたイニングは荒れ球がちょうど真ん中付近に集まってしまっていましたがそれ以外のイニングでは球威のある真っすぐが良い具合に散らばっていて打ちにくそうな印象でした。万波に2ランを食らった場面では高めのボール球を強引に持っていかれたもので、そんな球打つんかいっ!というボール。相性ってあるんですね😇

 石川が5回のピンチをしのぎ切れたところがこの試合の大きなターニングポイントでした。5回を乗り切った後の6回、7回のピッチングは見事。先週は先発が早めにマウンドを降りる試合が続いていましたが、失点する前に早めに交代させられた印象だったので、続投してその場面さえ乗り切れればそれなりの内容でまとまっていたのかもなぁと思ってしまいました。

 打線では佐藤直樹がスタメン起用に応えました。第一打席でレフト前ヒット、第二打席ではバスターを決めて2安打。試合の後半も10回に送りバントを1球で決めるなど、きっちりと2番打者の役割を果たしました。

 もう一人スタメン起用のリチャードもバッティングの内容は良かったように見えました。10回にはシーズン初ヒットが生まれ、アウトになった打席でも外野フライ2本はいずれもとらえた当たりでした。ファーストの守備も昨年よりも安定感があり、今後のスタメンも十分にあるなと思える内容でした。

 主力ではキャプテンギータが絶好調。10回のサヨナラホームランは特大の当たりでしたし、その前の打席も角度が上がっていれば長打になるような強い当たりが続いていました。何とか柳田の前にランナーをだしたいですね。

4/29 vs FIGHTERS (4回戦 エスコンF)

123456789R
HAWKS0000010001
FIGHTERS20010000×3
FIGHTERSHAWKS
3B野村三森2B
DH松本剛周東CF
2Bアルカンタラ近藤DH
1B万波柳田RF
LF今川栗原3B
SS上川畑中村晃1B
C清水今宮SS
RF矢澤柳町LF
CF五十幡甲斐C
P上沢東浜P
イニング注目度項目コメント
1回表★★その他周東セカンドへのヘッドスライディングの際に足を痛める
1回裏★★★★活躍(相手チーム)2アウト満塁から上川畑タイムリー
2回表★★★活躍(ホークス)中村晃、今宮ヒットで満塁のチャンスを作る
2回裏★★★試合の山場無死満塁のピンチを切り抜けて無得点
4回表好プレーノーアウトのランナーも万波の攻守で栗原の打球が併殺に
4回裏★★★活躍(相手チーム)野村のソロホームラン
5回裏その他今川、自打球が左ひざを直撃して悶絶
6回表★★★★活躍(ホークス)佐藤直樹1号ソロホームラン
6回裏★★★活躍(ホークス)三森の好判断でピンチ脱出。
7回表★★★試合の山場中村晃、柳町ヒットも無得点

 ホークスは2番で周東がスタメン復帰。その周東が初回、ファイターズ先発の上沢の高めの真っすぐをとらえてセンター右に弾むヒット。果敢にセカンドを狙ったものの、五十幡の速いカバーに阻まれてセカンドでタッチアウト。この際、ヘッドスライディングの際に足を痛めたようで守備から佐藤直樹に交代。試合の序盤でいきなり不穏な空気が流れます。

 一方の東浜は初回制球に苦しみます。1番起用の野村に初球からフルスイングされた打球は何とかレフトフライで終わったものの、ヒヤリとするボールでした。その後、松本にヒット、アルカンタラには打ち取った当たりの内野安打で出塁を許します。さらに万波には厳しいコースを攻めたものの、勝負球がわずかに外れてフォアボール。初回から1アウト満塁のピンチに。
 今川は逆球のインサイド真っすぐを打たせて内野フライに打ち取ったものの、上川畑に低めの落ち切らないフォークをとらえられてセンターへのタイムリーヒットを許し2失点。

 反撃したい2回の表。2アウトランナーなしから中村晃と今宮の連打、柳町がフォアボールを選んで満塁のチャンスに。打席には甲斐。初球のど真ん中の真っすぐをあっさりと見逃すと、バッティングカウントで再び来たど真ん中の真っすぐに対して打ち損じてファールに。結局三振に倒れてこの回無得点。

 4回表、先頭の柳田がヒットで出塁するも、栗原の打球がファーストへのダブルプレーになって無得点に終わり流れはさらにファイターズに。
 4回の裏、2アウトから今日1番起用の野村がアウトコース低めの真っすぐをライトスタンドへ運んでソロホームラン。痛い追加点が入ってしまいました。

 6回表、周東に代わって途中出場の佐藤直樹が外の真っすぐをとらえてレフトスタンドに飛び込むソロホームラン。1点を返します。

 6回裏、得点を取った後ですんなりいきたいイニングでしたが、ピンチを招きます。先頭の上川畑が綺麗な流し打ちのヒットで出塁すると、バントで送られて1アウト2塁に。矢澤にはいい当たりをされるもライトフライになり2アウトまでこぎつけます。
 つづく五十幡の打球はセンターへ抜けそうな緩い打球。三森がしっかり追いついて捕球すると、一塁は振り返らずに三塁へ送球。オーバーランしていた上川畑をタッチアウトにしてピンチを脱出しました。

 7回表のホークス。中村晃、柳町のヒットで1アウト1,2塁のチャンスを作りました。しかし、甲斐の代打ガルビス、1番三森がいずれも高めのボール球を振らされての空振り三振。これ以降はチャンスを作れず、3-1でファイターズに敗れました。 

<コメント>
 東浜は序盤に2回の満塁のピンチを招くなど、苦しい立ち上がりでしたが、終わってみれば7回1/3を投げて3失点とそれなりの結果に。時折ど真ん中にまっ直ぐが行く場面がありましたが、外野への大きなフライでとどまり、失点にはつながりませんでした。

 一方のファイターズ上沢は序盤から球が高めに浮くシーンが目立ちましたが、真っすぐに力があるのか、ホークス打線はなかなかこれをとらえることができず佐藤直樹のホームランの1点のみ。7回のガルビスと三森の空振り三振はこの日の攻撃を象徴するような場面でした。

4/30vs FIGHTERS (5回戦 エスコンF)

123456789R
HAWKS0000100001
FIGHTERS00202010×5
FIGHTERSHAWKS
3Bアルカンタラ佐藤CF
LF松本剛三森2B
1B万波近藤DH
DH野村柳田RF
Cマルティネス栗原3B
SS上川畑増田LF
2B谷内中村晃1B
RF矢澤今宮SS
CF五十幡甲斐C
Pメネズ藤井P
イニング注目度項目コメント
2回表★★活躍(ホークス)栗原2ベースヒット
5回表★★★★試合の山場柳町タイムリーヒット
5回裏★★★活躍(相手チーム)矢澤プロ1号。松本タイムリー
7回裏★★活躍(相手チーム)アルカンタラソロホームラン
8回裏活躍(ホークス)古川好投

 ファイターズの先発はここまでリリーフ登板での登板が多かったメネズ。2回の表、栗原が1アウトからレフトオーバーの2ベースヒットを放ちますが後続が続かず無得点。今日もホークスは特に見どころを作ることができず、序盤を0点に抑えられます。

 一方のホークスの先発は藤井。3回の裏、谷内と五十幡にヒットを浴びると、アルカンタラにはストレートのフォアボール。1アウト満塁のピンチを招きます。
 続く松本剛に対しては1-2と読みを外してうまく追い込むも、勝負球のフォークが高く浮いたところをとらえられ、ライト前ヒット。さらに続く万波を浅いライトフライに打ち取りますが、三塁ランナーの五十幡が快速を飛ばしてホームイン。この回2点を失います。

 ホークスの反撃は5回表、1アウトから増田がライトのライン上に落とすポテンヒットで出塁すると、中村晃がレフト前ヒットで続き1アウト1,2塁のチャンスに。ここで今宮健太が一塁前にセーフティバント。これが絶妙なところに転がってヒットになり、1アウト満塁のチャンスに。
 続く甲斐の打順で藤本監督は代打リチャードを起用、すると新庄監督は右の宮内にスイッチ。これを見て藤本監督は代打の代打柳町を起用します。日本ハム捕手のA.マルティネスは宮内の持ち球を把握していなかったようで全球ストレート勝負。柳町は5球目に高めのボール球の真っすぐを強引に引っ張ってライト前へのタイムリーヒット!1点を返します。
 続く佐藤の打席で2球を投じたところで、新庄監督は捕手を伏見に交代。ホークスとしてはなんとしてもこの打順で追いつかなければいけない場面でしたが…佐藤はフルカウントからインコース高めの真っすぐに詰まらされてセカンドフライ。三森は1ボールから低めの真っすぐをひっかけてファーストゴロ。得点を挙げることができません。

 5回の裏、得点を取った後の重要なイニングでしたが、藤井が踏ん張れませんでした。先頭の矢澤に対して、追い込んでからの外要求のストレートが逆球となり高めに入りライトスタンド中段に飛び込むソロホームラン。さらに、五十幡に低めのフォークをうまく打たれてヒットにされると、アルカンタラの打席で盗塁を決められ、松本にはインコースの真っすぐを打たれてタイムリーヒット。4-1となります。
 藤本監督はここで藤井をあきらめて、田浦にスイッチ。田浦は伏見にセンターへの大きな当たりを許しますが、センターフライになり、何とか追加点を許さずにこのイニングを終わらせます。

 その後、ホークスはランナーをだすものの得点できず、イニングが進みます。すると、7回、板東が登板し、アルカンタラに対して2球続けて真ん中高めに浮いたボールをとらえられ、とどめのソロホームラン。ゲームを決められてしまいました。

<コメント>
 今日も打線の状態が上がらず、ホークスが作ったチャンスは5回の表のみ。ここで追いついておければ、違った展開にはなったかもしれませんが、ここで得点できなかったのが今日の試合の勝敗を決めてしまったかなという印象でした。まず、佐藤直樹の打席では、ヒットが出ないまでもなんとか外野フライを上げて同点にできればという場面でしたが、なかなか外野フライを打てるボールが来ませんでした。佐藤選手への最後のボールはインコース高めの難しい球で、あの球カットできればチャンスは生まれたのでしょうが、これをカットできるならレギュラーで試合に出ているだろうし、このセカンドフライは仕方ないのかなという印象。続く三森選手はファーストストライクの低めの真っすぐをひっかけて内野ゴロ。積極的なバッティングは悪くないと思いますが、低めのストレート一本狙いで狙いに行った球を打ち損じてのセカンドゴロの結果は寂しいなと感じました。

 先発の藤井は先週に続いて5回まで持たずに降板。3回には変化球を見逃されるようになってカウントを悪くして失点。5回には球威が落ちたのかインサイドの真っすぐを打ち返されての失点。相手がボールを見てきたときにどうやってカウントを作るかとスタミナが落ちてきた中盤以降にどうやって踏ん張るか。次の登板に向けて課題が見えたゲームになったのではないでしょうか。

 よかった面では、8回裏に登板した古川が好投を見せました。ビハインドのゲームが続く中、田浦投手や板東投手が登板過多気味なので、古川投手の出番を増やしても良いかもしれません。

カード総括

 やはり打線に復調の気配が見られず、このカード1勝2敗の負け越し。初戦の延長戦のゲームをもしとれていなければ3連敗も食らっていてもおかしくないくらい、苦しいゲームが3試合続きました。

 中軸の近藤、栗原に打ち損じが多くなかなかヒットが出ていないのでかなり苦しい試合展開になってしまいます。打線の中でヒットを打ちそうだなと期待ができるのが柳田選手を除くと中村晃選手、今宮選手くらい。打てそうな気配のある選手が本当に少ないので、打順を組み替えてこの3人をつなげてしまった方が得点の可能性が上がるのではないかと思いました。
 これだけみんなの状態が悪いと、つないで点を取るイメージがわかないので、一発に頼りたくなります。全打席三振覚悟で下位打線にリチャードをおいてみるのもありかもしれませんね。

 ファイターズでは矢澤選手と万波選手が目立っていました。運動能力が非常に高く、このカードでも一発がききました。ファイターズ打線はチャンスの場面でもしっかりと自分のスイングをしてくるので雑な攻撃になることも多いのですが、このカードではそれが良い方に出て、失点につながったかなという印象を受けました。

 次のカードはPayPayドームにかえってオリックス戦。ここまでホームゲームでは何とか勝てているので、PayPayドームでしっかり調子を取り戻していきたいところ。
 今は2軍まで合わせて、野手がみんな打撃の調子を落としているので、何とか週間で5割以上の勝率をキープして、上位から離されないようについていきたいですね。

 

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