前の週、まさかの5連敗で一つも勝ち星を挙げられなかったホークス。日曜日の試合では負けゲームの中でも終盤に見せた反撃は長いトンネルの先の出口を見せてくれたようにも思われました。
火曜日の北九州の試合が中止になり、水曜日のからの2連戦に。これまでホークスはPayPayドームの試合で全勝中。縁起の良い本拠地で連敗ストップを目指しました。
4/26 vs EAGLES (3回戦 Paypayドーム)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
EAGLES | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
HAWKS | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | × | 4 |
HAWKS | EAGLES | ||
2B | 三森 | 小深田 | 3B |
RF | 増田 | 島内 | LF |
LF | 近藤 | 浅村 | 2B |
DH | 柳田 | フランコ | DH |
3B | 栗原 | 小郷 | RF |
CF | 牧原 | 伊藤 | 1B |
1B | 中村晃 | 山崎 | SS |
SS | 今宮 | 炭谷 | C |
C | 甲斐 | 辰巳 | CF |
P | 和田 | 早川 | P |
イニング | 注目度 | 項目 | コメント |
1回表 | ★ | 活躍(ホークス) | 和田2三振を奪う好投 |
2回表 | ★ | 好プレー | フランコの打球今宮ファインプレー |
2回裏 | ★ | 好プレー | 中村晃の打球島内ファインプレーで無得点 |
3回裏 | ★★★★★ | 活躍(ホークス) | 近藤、柳田タイムリー |
4回表 | ★★★ | 活躍(相手チーム) | 島内、浅村連続本塁打 |
7回裏 | ★★★★ | 活躍(ホークス) | 牧原、今宮のヒット。甲斐のタイムリー |
8回表 | ★★★ | 好プレー | モイネロの攻撃。また抜きキャッチ。 |
ホークスはこのカードから三森を昇格。1番セカンドで即スタメン。左投手対策で増田を2番に入れたオーダーになりました。
ホークスの先発は和田毅。初回から2つの三振を奪うなど素晴らしい立ち上がり。一方の楽天先発早川も一巡目を順当に抑えます。
2回には両チームにファインプレーが。表の攻撃で先頭フランコの打球を今宮が飛び込んでアウトにすると、裏の攻撃では中村晃の長打性の打球を島内が好捕。お互いにファインプレーでピンチの芽をつみとりました。
試合が動いたのは3回の裏、2アウトから三森のショート正面へのゴロが相手のエラーを誘って出塁。三森は警戒をかいくぐって2球目にスタートを切り、盗塁成功。増田がきわどい球を見極めて四球を選び、2アウト1,2塁のチャンスを作ります。
このチャンスで近藤が低めの球を打ってレフト前ヒット。三森がセカンドからヘッドスライディングで生還して1点先制。さらに続く柳田の打球もレフト前へ。レフトの島内はスライディングキャッチを試みますが、グラブが届かず、後逸。その間に一塁ランナーの近藤までホームに生還。この回、3点の先制に成功します。
援護点をもらった和田でしたが、1アウトから島内に真ん中低めのスライダーを打たれてライトスタンドへのホームランを許すと、続く浅村にもインコースの真っすぐを打たれ、今度はレフトスタンドへ。2本のソロホームランで2点を失いました。
追加点のほしいホークス。5回の裏。先頭の甲斐がフォアボールで出塁。三森の打席で何とかランナーを進めようと、セーフティバント、バスターエンドランを仕掛けますが、いずれもファール。結局ファーストゴロでランナーが入れ替わりますが、三森が牽制球に誘い出されてランナーを進められず無得点に終わります。
和田は5回を三者凡退に抑え、6回もマウンドに上がりました。1アウトから小深田にレフト前ヒットを打たれて、次の島内をファーストゴロに打ち取ったところで降板。球数70球を投げて打たれたヒットは3本のみ。三振5つを奪うナイスピッチングでした。
後を引き継いだ松本裕は勝負球のフォークが高めに浮いたものの、浅村をライトフライに打ち取って無失点で6回を終えました。
7回裏、先頭の牧原のセンター返しの打球が浅村のグラブをはじいてヒットになると、今宮が外角高めの球を打ってライト前ヒット。1アウト1,3塁のチャンスを作ります。
イーグルスはここで投手を伊藤に交代。その伊藤から甲斐はセンター返しのバッティング。高く弾んだ打球が前進守備の内野の間を抜け、貴重な追加点が入りました。
8回はモイネロ、9回はオスナが登板。両投手とも三者凡退のナイスピッチングを見せ、無失点。
4-2でホークスが勝ちました!
<コメント>
両チームの先発投手が頑張り、締まった好ゲームになりました。
ベテラン和田毅の活躍で連敗ストップ。ソロホームラン2発を許したもののピンチらしいピンチも招かず、ホームラン以外はほとんど完璧な投球でした。特に、左打者の外いっぱいに入ってくる真っすぐの制球が抜群でした。流石はベテランのピッチング!
打線の方は少ないチャンスでしっかりとつながりました。3回のチャンスでは近藤、柳田がレフト前に落とすヒット。7回には甲斐にもヒットが出て4得点。
状態がよさそうに見えたのは増田選手。第一打席のライトフライは逆方向に強い打球が打てていましたし、2打席目はしっかりフォアボールを選んでチャンスメイクできていました。
何とか連敗をストップできた良いゲームでした!
4/27 vs EAGLES (4回戦 Paypayドーム)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
EAGLES | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 3 |
HAWKS | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | × | 5 |
HAWKS | EAGLES | ||
2B | 三森 | 西川 | LF |
RF | 中村晃 | 島内 | DH |
LF | 近藤 | 浅村 | 2B |
DH | 柳田 | フランコ | 1B |
3B | 栗原 | 小郷 | RF |
CF | 牧原 | 山崎 | SS |
RF | 増田 | 安田 | C |
SS | 今宮 | 小深田 | 3B |
C | 甲斐 | 辰巳 | CF |
P | 森 | 瀧中 | P |
イニング | 注目度 | 項目 | コメント |
1回表 | ★★ | 活躍(ホークス) | 森、上々の立ち上がり |
4回表 | ★★★★★ | 試合の山場 | 森ピンチをしのぐ気迫のピッチング |
4回裏 | ★ | 活躍(ホークス) | 満塁のチャンスを作るも無得点 |
6回表 | ★★ | 活躍(ホークス) | 森、6回を投げ切る |
6回裏 | ★★★★★ | 活躍(ホークス) | 栗原、復活の満塁ホームラン |
7回表 | ★★★★ | 活躍(相手チーム) | 辰巳3ランホームラン |
7回裏 | ★★★★ | 活躍(ホークス) | 近藤犠牲フライで追加点 |
ホークスの先発は公式戦初先発の森唯斗。昨日の和田に引き続き、ベテランパワーで楽天に連勝と行きたいところ。初回、先頭に対しての初球に147キロのストレートを投げ込み、フルカウントからの勝負球には外いっぱいの148キロストレート。見事空振りの三振を奪い、そのまま初回を三者凡退に押させます。
一時は140キロ台前半まで球速が落ち込んでいましたが、ストレートの球速も戻っており、復活を印象付けました。
一方のイーグルスの先発は瀧中。18日ぶりの先発登板で休養十分、こちらも素晴らしい投球でした。持ち味の緩急を生かしたピッチングでテンポよく投球して1巡目をパーフェクト。投手戦の展開に。
最初にピンチを迎えたのは森。4回表、先頭の島内に真ん中の真っすぐを流し打たれ、レフト前ヒットで出塁を許すと、浅村にはレフトオーバーの2ベースヒットを浴び、0アウト2,3塁のピンチ。
内野手も後ろに下がって1点は覚悟の場面でしたが、ここで守護神森が降臨します。フランコをフルカウントから低めのカーブで空振り三振。
続く岡島の打順では守備シフトを前進守備に変更。サード正面のゴロに打ち取ってバックホームし、島内を挟殺でアウトにして2アウト。山崎には外のきわどい球を続けてフォアボールで満塁とし、安田にも2ボールとカウントを悪くしますが、セカンドゴロに打ち取ってピンチ脱出。
ピンチの場面で素晴らしいピッチングでした!
このまま森は6回まで続投。島内をピッチャーゴロ、浅村を三振、フランコをサードフライと三者凡退に打ち取ると、派手なガッツポーズ。6回まで投げ切って4安打、6奪三振と見事なピッチングでした。
何とか森に勝ち星をつけるためには、6回の裏がラストチャンス。1アウトから中村晃がヒットで出塁すると、近藤がレフト線に2ベースヒット!1アウト2,3塁のビッグチャンスに。
ここでイーグルスはここまで3安打ピッチングの瀧中から左の鈴木にスイッチ。変わった鈴木から柳田がフォアボールを選んで満塁のチャンス。
迎えるバッターは5番の栗原。カウント2-1からインコース低めの真っすぐをとらえた打球がライトスタンドへ!このところ調子を落としていた栗原にグランドスラムが飛び出しホークスが先制しました!
この直後に牧原大成にアクシデントが。牧原の打球はサードゴロでしたが、送球が本塁側に大きくそれ、牧原が一塁のフランコと衝突しそうに。牧原は避けようとして歩幅が変わった分、ベースを踏み損ねてかかとからベースを踏む形になりハムストリングスを痛めてしまい、途中交代。好調の牧原にアクシデントが発生してしまいました…
試合の方では、7回頭から嘉弥真が登板。試合の流れ的にもすんなりいくかと思われましたが…。1アウトから山崎への投球が逆球になりデッドボールを与えると、続く伊藤に内野安打を許してランナーをためると、2アウト2,3塁となって打席には好調の辰巳。カウント1-1から外要求のスライダーが真ん中に入った球を見逃してもらえず、ライトスタンドへ飛び込む3ランホームラン。4-3と試合がわからなくなります。
何とかもう一点取りたいホークス。7回の裏のマウンドには安楽が上がりました。1アウトから三森が初球攻撃で高めに浮いたフォークボールをとらえてライトのグラブの上を超える2ベースで出塁。安楽は制球が定まらず、続く中村晃に死球を与えると、近藤の打席でインコースに大きく外れる球を投げてワイルドピッチ。1アウト2,3塁のチャンスになります。
この場面で近藤がきっちりライトに打ち上げて犠牲フライ。貴重な追加点が入ります。
その後、8回モイネロ、9回オスナの鉄壁リレーで2点リードを守り切り5-3でホークスが勝利しました。
<コメント>
森唯斗が気迫のピッチングで6回無失点。それにこたえて栗原にグランドスラムが生まれ、ホークスが連勝しました!
この試合はなんといっても森選手のピッチングが素晴らしかった。序盤から気持ちの入った全力投球でしたが、特に4回の表のピンチの場面でのピッチングは見事でした。先頭のフランコに対して、決して甘いボールを投げず、低めを丁寧について三振を奪ったところがこの試合の一番のターニングポイントだと思います。2アウトを取った後も、小深田へのフォアボールはすべて外角ギリギリいっぱいをついたもので、最後のアウトまで油断せず、気を使って丁寧に攻めているなという印象を受けました。終盤の1点もやれない場面を何度も乗り越えてきた森にしかできない、持ち味を最大限に発揮したピッチングでした!
打線の方では、栗原選手に待望のグランドスラムが生まれました!森に勝ち星をつけるためには、このイニングに得点するしかなく、野手陣にもかなり気合が入っていたように見えました。この重要な場面でインコース低めのボールをライトスタンドに持っていく栗原選手は本当に頼もしかった。これをきっかけに状態が上がっていってくれるのではないかと期待させるような一発でした。
さらに、7回にはこのカードから復帰した三森選手に今シーズン初ヒットが生まれました。このヒットがダメ押しの1点につながり、試合の流れ上も非常に価値のあるヒットになりました。
心配なのが牧原選手。ここまでセカンド、センターとポジションを変えながら、ずっと打撃好調を維持してくれていた牧原選手が離脱となるとかなりの痛手。セカンドを三森選手で固定し、外野陣に早く状態を戻してもらうしかありません。
そして、もう一人心配なのが嘉弥真投手。こちらはケガではなく不調ですが、今日に限らず、今シーズンはコントロールミスが目立っています。変則派で球種も少なく、球威で押すタイプではないので、コントロールミスは致命傷。右のサイドハンドの又吉投手も状態が上がらず再調整中ですが、この2人の復調なくして夏場を乗り切れないので、春先のうちに2軍で状態をゆっくり状態を上げてもらうのも手かもしれませんね。
カード総括
ベテラン2人の先発が粘ってなんとか連敗ストップ。本当に頼りになりました!これでPaypayドームでは負けなしの8連勝。
打線はこのところ調子を落とし気味ですが、少ないチャンスをしっかりものにできていました。牧原選手が離脱してしまったのはすごく痛いです。守備面を考えるとと好不調に関係なく、三森選手を外せない状態になりました。完全には復調していない中での合流ですが、2戦目ではヒットも出ており、試合の中で調子を戻していくしかないですね。
次のカードはエスコンフィールドでのファイターズ戦。エスコンフィールドでは始めての試合の試合となる選手も多いと思うので、何とか早く順応して勝ち越して帰ってきてほしい!
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