5/12~14 BUFFALOES vs HAWKS

 日本ハム戦を勝ち越して迎える京セラでのファイターズとの3連戦。相手先発陣はオリックス山脈とも呼ばれる好投手3人組(山崎、山本、山下)の予想で戦前から厳しい展開になることが予想されます。カード開始前の時点でオリックスは2位のロッテと1.5ゲームを離しての首位。エースの山本の調子が上がり切らず、打線も杉本と森を欠いている今のうちにたたいておかなければという状況で迎えるカードです。

5/12 vs BUFFALOES (7回戦 京セラドーム)

123456789R
HAWKS0201100004
BUFFALOES0000210003
BUFFALOESHAWKS
RF茶野周東CF
3B佐藤LF
CF中川近藤DH
DHシュウィンデル柳田RF
1B頓宮中村晃1B
2Bゴンザレス栗原3B
C若月今宮SS
LF小田三森2B
SS紅林甲斐C
P山崎福石川P
イニング注目度項目コメント
2回表★★★★活躍(ホークス)鮮やかな攻撃
4回表★★★活躍(ホークス)柳田のソロホームラン
5回表★★★★活躍(ホークス)関東チャンステーマに乗せられて、柳田のタイムリー。
5回裏★★★活躍(相手チーム)石川乱調もなんとか2失点でしのぐ
6回裏★★★★試合の山場3投手をつなぐ継投。大津の好投でリードを守る。
7回表★★★試合の山場ショートゴロをはじくも間一髪アウトに。津森が流れを作る好投。
9回表★★★活躍(ホークス)三森が「らしい」ヒットで出塁。チャンテ鷹の道が流れる
9回裏★★★試合の山場周東の広い守備範囲が活きて無失点。

 ホークスの先発は石川。立ち上がり、宗の内野安打のあと中川にフォアボールを与えて、いきなり0アウト1,2塁のピンチを招きましたが、シュウィンデルを外いっぱいのパワーカーブで見逃し三振。頓宮に対しては球が浮いていたものストレートの球威で押し切ってサードゴロ。何とか無失点で試合に入りました。

 一方のオリックスの先発は山崎福也。2回の表、柳田と中村の連打で0アウト2,3塁の大チャンスを作ります。定位置に下がって守っている内野を見て、栗原はセカンドゴロで最低限の仕事をしてホークスが1点を先制。続く今宮が低めのスライダーを完璧にとらえてレフトのフェンス際まで飛ばすタイムリー2ベース。 久しぶりに序盤からしっかりと先制することができました。

 4回には柳田がインコースの真っすぐをとらえてライトスタンドへ飛び込むソロホームラン!相性の良い山崎福也からの一発で3点目。

 さらに5回の表、先頭の甲斐が粘ってフォアボールで出塁すると、ホークスベンチは周東に送りバントの指示。確実に次の1点をとりに行きました。近藤のフォアボールで2アウト1,2塁となったところでバファローズは先発山崎をあきらめ、本田にスイッチ。試合の展開を決める重要な場面に。
 柳田は外の高めに浮いたフォークをとらえ、シフトで広くなった二遊間を切り裂くタイムリーヒット!試合前半3打席ですでに猛打賞の頼もしすぎるキャプテンの活躍で、貴重な1点を加え、4-0とリードを広げることに成功しました。

 このまますんなりいくかと思った5回の裏、石川が乱調します。小田にヒットを打たれ、茶野にデッドボールを与えてランナーをためると、宗に追い込んでから三遊間を破るタイムリーを打たれて失点。さらに、シュウィンデルにも外のフォークを引っ張られて失点。さらに続く頓宮には制球が定まらずに明らかなボール球で四球。2点取られてなおも2アウト満塁と大ピンチを招きます。
 しかし、続くゴンザレスに対してカットボールで追い込んで最後は真っすぐで空振りの三振。苦しみながらもなんとか5回を投げ切りました。

 6回からホークスは継投策。前のカードで被弾して黒星がついてしまった松本がマウンドへ。しかし、先頭の若月に低めのスライダーをうまく流し打たれて2ベース。続く小田には低めのストレートを打たれ、センター前のヒット。0アウト1,3塁のピンチに。
 この場面で中嶋監督は紅林に対して代打で福田周平を起用。それを見てホークスベンチは切り札嘉弥真を投入しました。その嘉弥真は福田をレフトへの犠牲フライ、茶野をセンターフライに打ち取って2アウトまでこぎつけますが、宗に外のスライダーを振ってもらえずフォアボールに。
 2アウト1,3塁で中川を迎える場面になり、ホークスはこの回3人目となる大津をマウンドへ送りました。大津はスライダーと真っすぐを投げ込み、2球で追い込むとカウント2-1から外のワンシームを振らせて空振りの三振。何とかリードを保ったまま、イニングを終わらせました。

 津森とモイネロが流石の投球で7回と8回を三者凡退に抑えて試合は9回の攻防へ。

 9回表、三森が粘って粘ってレフト前へのヒット!久しぶりの三森らしいヒットでチャンスメイクします。続く甲斐はバントを試みるも珍しく(?)フライを上げてしまってランナーを進められません。
 しかし、ミスをカバーしあえるのがホークスの野球。三森が盗塁を決めて1アウト2塁のチャンスに。関西限定のチャンステーマ「令和」、「鷹の道」が流れて得点の期待が高まりましたが、

 9回裏、先頭の茶野がセンター前ヒットで出塁すると宜保がしっかりバントを決めて1アウト2塁。この場面で中川の打球はセンター右への痛烈な当たり。打たれた瞬間は完全に外野の間を破る打球に見えましたが、レフト側によっていたはずの周東は落下点へ一直線。俊足を飛ばして難なく追いつき、センターフライに。
 守備にも助けられたオスナが9回を無失点に締めて、苦しみながらもなんとか勝ち切りました。

<コメント>
 本当にしんどい試合。序盤は完全にホークスのペースだったのに、後半戦でいつの間にか流れを持っていかれて最後は何とか勝てたなという展開でした。でもよく勝ちました!

良かったところ
・柳田が前半戦だけで猛打賞
 柳田選手は5回までで3打数3安打の大活躍。山崎福との相性の良さを見せつけました。インコースを厳しく攻められるシーンもありましたが、うまくファールでカットして、少し中に入ったボールを確実にとらえていました。もはや凡退したらびっくりするくらい、毎打席素晴らしいバッティングを見せてくれています。

・大津の好リリーフ
 6回のピンチの場面、今のオリックスで一番苦しい中川を迎える場面で登板になりましたが、好リリーフを見せてくれました。個人的にはこの場面が、今日の一番の山場だったと思います。最後のボールも見事でしたが、何よりも2球で追い込んだところが素晴らしかった!勝ちパターンで行ってもいいかもしれないくらい連日素晴らしい投球が続いています。

・三森が久しぶりにらしいヒット
 9回の攻撃の先頭打者として、粘ってのレフト前ヒットは復調のきっかけになるかも👏
その後に盗塁を決めたのも見事でした!
守備のうまさは間違いなくホークスの中で1番なので、打撃が復調すれば頼もしいです!

悪かったところ
・スタメンのオーダー
 監督…バッティングの状態が良くないのに周東と佐藤を2人ともスタメンで使うのやめましょうよ😇
2人のうちどちらかをベンチに残しておいた方が終盤の選手起用が楽になるので、調子が良くないのに無理にスタメンで使う必要はないと思います。
 個人的には柳町をスタメンで使ってほしいけど、左右にこだわるなら野村大とアストゥディーヨもいるよ!

・甲斐のバント失敗
 こんなにバント下手だっけ?と思ってしまいました。この前の熊本のゲームでもバットを引くのが遅くて空振りを取られても文句を言えないような見逃し方が続いていたような…
 もともとバントが下手なイメージはないので早めに感覚を取り戻してほしいですね。 

5/13 vs BUFFALOES (8回戦 京セラドーム)

123456789R
HAWKS0030000003
BUFFALOES03001202×8
BUFFALOESHAWKS
RF茶野中村晃LF
SS野口柳町CF
CF中川近藤DH
DHシュウィンデル柳田RF
1B頓宮栗原3B
C若月アストゥディーヨ1B
LF小田今宮SS
3B紅林ガルビス2B
2B宜保嶺井C
P山本東浜P
イニング注目度項目コメント
1回表★★★★活躍(ホークス)柳町が2ベースでチャンスメイク
2回裏★★★★活躍(相手チーム)紅林のタイムリー2ベースなどで3失点。
3回表★★★★★活躍(ホークス)柳町の脅威の粘り。栗原タイムリーなどで3点を取って同点に。
3回裏★★その他頓宮のハーフライナーを今宮がワンバウンドさせられず、苦笑い
4回裏★★★★★活躍(ホークス)アストゥディーヨとガルビスのまずい守備も東浜が救う
5回裏★★★活躍(相手チーム)頓宮タイムリーで勝ち越しを許す
6回表★★★★活躍(ホークス)アストゥディーヨの必死のプレーでチャンスメイクも無得点。
6回裏★★★★試合の山場嘉弥真が2連続タイムリーを浴びる。ライトのまずい守備。
8回裏★★★活躍(相手チーム)T-岡田今シーズン初打席でタイムリー

 相手先発は山本。過去2年の対戦で山本から見て10勝3敗とやられまくっており、キャンプから山本を打って勝つことを目標に練習してきたといっても良いくらい、大事な対戦です。

 ホークスは初回、いきなり柳町がインコースの真っすぐを打ってセンターの左を破る2ベースヒットを放ち1アウト2塁のチャンスに。ここで山本と相性の良い近藤とホークスの中では山本に対して好成績を残している柳田。初回からビッグチャンスを迎えます。
 しかし、近藤は2-2から外のフォークを打たされてセカンドゴロ。続く柳田も簡単に追い込まれて最後は低めのフォークボールを振らされ空振りの三振。無得点に終わります。

 一方のホークスの先発は東浜。初回は無難に無失点で立ち上がったものの、2回につかまります。
 先頭の頓宮に真ん中に入ったカーブを打たれてレフト前へのヒット。続く若月にはシンカーでゴロを打たせますが、三遊間の深いところに転がって内野安打に。さらに、紅林には真ん中に入った真っすぐを打たれセンターオーバーのタイムリー2ベースヒット。先制点を与えます。
 さらに続く宜保に対してはシンカーが高く入った球を打たれ、高いバウンドで二遊間を破るヒットになり、さらに2失点。痛すぎる3失点となります。

 3回の表、2アウトを簡単に取られた後、中村晃が三遊間を破るヒットで出塁すると、柳町はフルカウントまで粘って10球目を打った打球をファースト頓宮がスライディングキャッチするも、ボールをうまく握れずに内野安打で出塁。再びチャンスで近藤、柳田に回します。
 近藤に対して、慎重に低めのフォークボール2球を近藤が上手く見切り、最後は勝負球のカーブがボール球になってフォアボール。
 続く柳田に対しては、フォークを連投。初球は空振りするも、その後2球を見切ってカウント2-1。バッテリーはカーブでカウントを整えようとしますが、これが低めに外れてボールに。結局最後はフォークが抜けて押し出しのフォアボール。山本から1点をもぎ取ります。
 さらに、続く栗原はストレート2球で追い込まれるも、低めのフォークを2つ見切ってカウント2-2とすると、ゾーンの中に入ったフォークボールをとらえてセンター前ヒット。ランナー2人が生還してホークスが同点に追いつきます。

 しかし5回の裏、先頭の中川にレフトへの2ベースヒットを打たれると、1アウト3塁となって頓宮のレフト前へのタイムリーヒット。再び追いかける展開になります。

 6回の表、1アウトからアストゥディーヨが危うくストライクゾーンに入りそうなカーブにあたってデッドボールで出塁。続く今宮の打球がセンター前へ弾むと、スタートが遅れていた一塁走者アストゥディーヨはセカンドへヘッドスライディング。無事にセカンドにたどり着いて1アウト1,2塁のチャンス。
 しかし、このチャンスでガルビスがインコースに曲がってくるカーブに空振りの三振。続く嶺井の打順で代打川瀬を起用するも、カーブを打たされてセカンドゴロ。追いつくことができません。

 6回の表、この回も先頭の小田にライト線を破る2ベースヒットを打たれると、2アウトになったところで嘉弥真にスイッチ。しかし、これが大失敗。茶野に対して2球連続でスライダーが真ん中に入るとバットの先でセンター前に運ばれてタイムリーヒットに。さらに、簡単に走られて2アウト2塁のチャンスを作られると、野口にもスライダーをライト前に運ばれるヒット。柳田が待って取るのを見て茶野がホームに生還して痛すぎる追加点。6-3と点差が広がりました。

 8回には高橋礼が登板しましたが2失点。前回登板は不運な部分も多かったですが、今回はしっかり打ち込まれていました。結果8-3でバファローズに敗れました。

<コメント>
 山本相手だけにある程度負けは覚悟していたけれど、勝てそうな試合だっただけに残念な試合でした。山本選手にやられたというよりは、投手陣が滅多打ちにされたという感じ…。最近オリックス戦でまともに抑えていない気がするんですが…。

良かったところ
・3回の攻撃
 山本由伸相手に素晴らしい攻撃でした!相手のキャッチャーが若月選手ということもあって、慎重な攻め方をされていましたが、ボール球をしっかりと見極めたことで逆にチャンスを拡大することができました。栗原選手のタイムリーも流石!頼りにしてます副キャプテン!

・柳町、山本から2安打
 ほんとうに価値のあるマルチヒットでした!特に、2打席目に粘って粘って内野安打で出塁したシーンは山本選手の気力を削る効果的なヒットで、3得点に大きく貢献したと思います。

悪かったところ
・7回以外すべてのイニングで先頭を出塁させたこと
 前回のロッテ戦もそうでしたが、先頭打者を毎イニング出されてしまうと。劇場型のピッチャーって1イニングしか投げないから見ていられますが、先発で毎イニングやられると見てられない…。打線に勢いをつけてしまうと、あとで登板する投手も大変なので抑えればよいってもんじゃないし。連続でピンチを招いてもちゃんと試合を作っているというのはある意味すごいかもだけど。

・6回の守備
 茶野、野口の連続タイムリーが余計でした。左封じで出した継投が完全に裏目に。ちゃんとしたデータは見れていないので何とも言えませんが、嘉弥真さんこの2人によく打たれてる気が…
 野口の打球に対する処理の仕方も気になりました。ランナーが2塁の茶野選手だけだったので、あれだけ余裕でホームがセーフになるのはいただけない…。ギータに限らず、外野の守備が最近下手になっている気がします。クロスプレーにすらならずにあっさり進塁されてしまうと、相手のランナーになめ切られてしまうのでちょっと考えた方が良いかも。

・一塁と二塁の守備
 アストゥディーヨがファーストの守備に不慣れで打球に対して追いかけすぎてベースを空けてしまうシーンが連続で見られました。勝負どころでファースト前にバントされたりすると全部ヒットになってしまうので、何とかしないと。
 ガルビスの併殺処理も、取ってから投げるまでに時間がかかりすぎで、厳しいなという印象でした。しかも今日握り損ねてたし。

・ガルちゃんピース
 がそろそろ見たいです。😇

5/13 vs BUFFALOES (9回戦 京セラドーム)

123456789101112R
HAWKS0030120000003
BUFFALOES0002000000003
BUFFALOESHAWKS
RF茶野中村晃1B
3Bゴンザレス三森2B
CF中川近藤DH
DHシュウィンデル柳田RF
1B頓宮栗原3B
C若月柳町LF
LF小田今宮SS
SS紅林周東CF
2B宜保甲斐C
P山下ガンケルP
イニング注目度項目コメント
1回表★★★活躍(ホークス)柳田2ベースでチャンスメイクするも無得点
4回裏★★★★活躍(相手チーム)もったいない一球で小田に2ランを浴びる
5回表★★★活躍(ホークス)周東1号ソロホームラン
6回表★★★★★活躍(ホークス)4連打で山下をKO
7回裏★★★★試合の山場満塁の大ピンチをしのぐ
8回裏★★★★活躍(相手チーム)モイネロまさかの失点
10回表★★★記録・記念野村大樹今シーズン初ヒット
11回表★★★記録・記念谷川原今シーズン初ヒット
11回裏★★★★試合の山場相手のミスにも助けられ、無失点。
12回表★★★活躍(ホークス)先頭の中村晃が出塁するも無得点

 ホークスの先発は阪神から移籍で今シーズン初先発のガンケル先生。バファローズの先発はここまで3勝0敗で防御率が0点台という素晴らしい成績を残している山下。厳しい試合になることが予想されるマッチアップでした。

 今日の山下は変化球の制球が今一つで投球はほぼすべて真っすぐ。しかし、球威に押されてなかなか前に飛ばせず、初回は簡単に2アウトに。しかし、2アウトから近藤がフォアボールで出塁すると、柳田がインコースの真っすぐを引っ張ってライト線への2ベースヒット!1アウト2,3塁のチャンスを作りました。
 しかし、栗原はカウント2-0からストレート一本で振りに行くもキャッチャーフライに倒れてしまい、得点を挙げることができません。

 一方のガンケルも低めへしっかりとコントロールしたコントロールし、3回まで無失点に抑えます。  
 試合が動いたのは4回裏でした。先頭のシュウィンデルにレフトへの2ベースヒットを打たれた後ランナーを進めさせないまま2アウトまでこぎつけ、小田に対しても低めのフォーク2球で簡単に追い込みます。甲斐は高めのボール球の真っすぐを要求しますが、これが外角高めのストライクゾーンに入ってしまいます。小田はこれを逆方向に打ち返し打球はそのままレフトスタンドへ。追い込んでからの悔いの残る一球となり、2点を失います。

 直後の5回表、7番今宮からの打順で反撃は難しいかと思われましたが、1アウトから周東が山下のインコースの真っすぐをコンパクトなスイングで引っ張ってのライトスタンドへのソロホームラン!
 真っすぐに強い周東が持ち味を見せました。

 さらに6回表、1アウトから近藤が粘って9球目をライト前ヒットにすると、続く柳田が真っすぐをとらえてレフト前ヒット。近藤が好走塁で3塁まで進み、1アウト1.3塁。このチャンスで栗原が真っすぐをとらえて一二塁間を破るタイムリーヒットで同点。さらに続く柳町は初球、インコースいっぱいのカーブをうまく打ってサードの頭の上を超えるタイムリーヒット!山下を4連打で攻略してノックアウト。一気に逆転に成功します。

 7回裏。ホークスサイドは6回までで94球のガンケルの続投を選択します。しかし、紅林にセンター前ヒットを打たれると、代打宗にも三遊間を破られて1アウト2,3塁のピンチに。茶野を迎えるところで、ホークスは田浦を起用。
 田浦はインコース低めに食い込むツーシームを打たせてぼてぼてのショートゴロに打ち取りますが、続くゴンザレスにはスライダーが曲がりすぎてデッドボール。2アウトながら満塁で中川と絶対絶命のピンチを迎えます。
 この場面でホークスは田浦から津森にスイッチ。初球に真ん中の真っすぐでしたが中川が反応せずに1ストライク。2つボールが続いたあと、再び真ん中の真っすぐですが、中川はこれにも全く反応せずに見逃して追い込みます。最後の勝負球はアウトコース要求の真っすぐがインコースに入ったのが功を奏して、バットをへし折ってのサードゴロ。無失点で切り抜けます。これで勝ったと思ったのですが…。

 8回裏、1アウトを頓宮にフォアボールを許すと、バファローズは代走で佐野を起用。佐野にスタートを切らせることなく若月から三振を奪い2アウトとなったところで、今日ホームランを打っている小田に代えて代打に福田を起用してきます。普通なら理解不能な采配ですが、これが的中しました。
 モイネロが一球けん制を挟んだのを見て、次のボールで佐野がスタート。モイネロは全くクイックしていませんでしたが、甲斐の送球はピンポイントでベースの前へ。三森が捕球していればアウトのタイミングでしたが、三森は捕球できず。盗塁を許してしまいます。
 すると追い込んでから勝負球のスライダーが真ん中に入り、センターの右に落ちるタイムリーヒットに。モイネロを投入して追いつかれるまさかの展開になります。

 延長に入ってチャンスを作ったのがホークス。11回表に先頭谷川原がヒットで出塁するも今宮がまさかのバント失敗。続く周東もレフトフライでランナーを進められず。無得点に終わります。

 11回裏のマウンドには板東。先頭の若月を2球で追い込んだものの、一二塁間を破るヒットを許して、先頭打者が出塁。続く福田は送りバントを試みますが、これを嶺井が上手くさばいてセカンドでアウトを取り、1アウト。これで流れが止まるかと思ったところで福田が初球から走って盗塁成功。サヨナラのピンチを招きます。
 紅林を歩かせて1アウト1,2塁で宗と勝負。宗は真ん中のカーブをとらえてセンターへはじき返しましたが、ベースよりに守っていた三森のグラブに打球が収まりセカンドライナー。この打球で福田周平が飛び出してダブルプレーに。相手のミスにも助けられて何とかピンチを脱します。

 12回表、先頭の中村晃がヒットで出塁すると、三森がスリーバントを成功させて1アウト2塁に。前の打席代打でヒットを放っている野村大樹でしたが、低めの真っすぐに空振り三振。柳田申告敬遠のあとに栗原がファーストゴロに倒れて得点ならず。

 お互いに決め手を欠き、3-3の引き分けに終わりました。

<コメント>
 山下を攻略して、プロに入って初めてノックアウトするなど、中盤まではホークスペースのゲームでしたが、8回に追いつかれてしまい引き分けに。終盤にミスが重なって勝ち切ることができませんでした。ただ、山下相手に負けなかったと考えると、相手にもダメージを与えられたのではないでしょうか。

良かったところ
・周東選手の1号ホームラン
 見事なバッティングでした。決して大振りしたわけではなく、前でうまくさばいて引っ張った打球でホームランを打ちました。昨年は宇田川選手からもホームランを打っており、速球に強いところを見せつけました。
 打率こそ低いものの、出塁率は3割を超えており、今日もしっかりチャンスメイクできているので、周東選手こそ上位に置くべきではないでしょうか。個人的には、近藤選手の前に置いておくと併殺崩れの際でも塁に残って、盗塁できるチャンスが増えると思うので、2番起用がいいと思います。

・ガンケル先生のピッチング
 この3連戦で一番よいピッチングでした!オリックス相手では、前回の3連戦でもかなり打ち込まれていたので、本当に投げられる投手がいないという状況でした。ガンケル先生がオリックス戦で抑えられるとなると、今後は集中的にオリックス戦に当てていくのもいいかもしれません。

・6回の攻撃
 なんと、山下投手をノックアウトすることに成功しました!近藤選手の好走塁で勢いをつけて栗原選手の見事なタイムリーヒットでした。この回に一気に逆転まで持って行けたことが本当に素晴らしい攻撃でした

気になったところ
・守備固めのタイミング
 柳町選手を変える必要があったのでしょうか。1点差でオリックス戦ということを考えると、追いつかれる可能性も十分に考えられたと思うので、もったいなかったなと思います。延長戦に入って代打を出したいけど外野がいないという場面があっただけに、惜しかったなと思いました。

カード総括

 このカード1勝1敗1分で通算成績も4勝4敗1分と全くの五分。対戦成績も、試合の内容も一進一退で本当に見応えのあるゲームが続きました。

 打線については、状態があまりよくなかった中でも、難攻不落のオリックス山脈の前に、ある程度攻略できたのでよかったのではないでしょうか。

 一方の投手陣はかなり苦しみました。杉本、森がいない中でも3試合かなり打たれました。特に救援陣はかなり苦しんでいたので、投手継投を考える必要があるなと感じさせられる展開でした。

 チーム状態があまり上がり切っていない状態で、苦手京セラドームの3連戦を負け越さずに終えたことはプラスにとらえても良いのではないでしょうか。
 後半戦勝てればいいんだもの!!🔥

 

 

 

 

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