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 前回に続いて、ライオンズとのマッチアップは2連戦。初戦は4年ぶりのライオンズ主催の東京ドームでのゲーム。2戦目はベルーナドームに移動しての2連戦。1戦目の東京ドームではビジター応援席以外の入場者にライオンズのレプリカユニホームがプレゼントされることもあり、超満員。ベルーナドームはアクセスが厳しく、平日のゲームでは客入りがやや寂しいですが、東京ドームでの試合となるとたくさんのライオンズファンが入っていました。
 そして、僕も今シーズンホークス戦初観戦!昨年の悪夢を振り切るためにもなんとしても勝ちゲームが見たかったのですが…。

LIONS VS HAWKS (3回戦 東京ドーム)

123456789R
HAWKS1000001103
LIONS00025000×7
LIONSHAWKS
RF愛斗周東CF
CF若林近藤LF
2B外崎柳田DH
DH中村栗原3B
1Bマキノン牧原2B
LFペイトン中村晃1B
3B今宮SS
C古賀上林RF
SS児玉甲斐C
P平良石川P
イニングおすすめ度項目コメント
1回表★★★★活躍(ホークス)栗原先制タイムリー
4回表★★活躍(ホークス)栗原2ベース
4回裏★★★★活躍(相手チーム)2者連続ホームラン。大音量のFlag to victory
5回裏★★★★活躍(相手チーム)ライオンズ打線大爆発。
8回表★★活躍(ホークス)ガルビス今シーズン初ヒット
8回裏★★活躍(ホークス)田浦好投

 ライオンズの先発は平良。今シーズンから先発転向して素晴らしいピッチングを見せていますが、立ち上がりは割合苦戦しています。
 その平良に対して初回、周東が粘ってフルカウントとすると、高めのストライク気味の変化球を見送ったところボール判定となって先頭打者出塁。近藤もフォアボールを選んでランナー1,2塁とすると、栗原がカットボールを拾ってセンター前へのタイムリーヒット!ホークスが先制します。
 畳みかけたいところでしたが、牧原の打席でキャッチャー古賀がボールをこぼした際に二塁走者近藤が三塁をうかがうも中途半端なスタートとなり走塁死。1点で攻撃を終えます。

 一方のホークスの先発は石川。初回、この試合から復帰した若林にいきなりヒットを許しましたが、続く外崎の打席で三振ゲッツーを取って無失点で立ち上がりました。

 2回の表も、先頭の中村がフォアボールで出塁しましたが、上林の打順でこちらも三振ゲッツーになって無得点。先頭フォアボールを得点につなげることができませんでした。

 一方の石川はピリッとしないピッチング。2回、3回は先頭にフォアボールを与えながらもなんとか無失点で切り抜けましたが、4回につかまります。
 1アウトから、外崎に外角高めの真っすぐをとらえられて逆方向への大きな打球を飛ばされ、打球はそのままライトスタンドへ。これで1-1の同点に。
 さらに続く中村にはインコース低めのカーブを完璧にとらえて今度はレフトスタンド上段に飛び込む2者連続ホームラン。コースを見ると決して悪い球ではありませんでしたが、打った本人が「振ったらあたった」と語る流石の一撃で逆転を許します。

 直後の5回表、今宮と甲斐は良い当たりをするも外野の攻守に阻まれて3者凡退。するとその裏、一気に試合を決められます。
 先頭の児玉にあっさりとフォアボールを与えると続く愛斗には高めの球を思い切り引っ張られてフェンス直撃の2ベースヒット。続く若林を見逃し三振に取ったところでホークスは又吉を投入します。
 その又吉は前の打席ホームランの外崎に対して2ボールとすると、ストライクを取りに行ったボールがど真ん中に。当然外崎は見逃してくれるはずもなく完璧な当たりがレフトスタンドへ。これで5-1。
 さらに中村にも痛烈な打球で三遊間を破られて出塁を許すと、とどめはペイトン。これまた真ん中に入ったシュートを右中間へ持っていかれ2ランホームラン。この試合4本目のホームランで一気に試合を決められました。

 6回の表、何とか意地を見せようとしたホークスでしたが、柳田の良い当たりは外崎のファインプレーでセカンドライナーに。さらに続く栗原の打球もレフトフェンス際まで飛びましたが、ペイトンがジャンピングキャッチを見せてアウトに。ホームランを打って完全に「乗ってしまった」2人に完全に流れを持っていかれて反撃できませんでした。

 その後、平良が変わった後の7回に先頭の牧原が出塁し、内野ゴロと犠牲フライで進塁して1点、さらに8回には代打で出場したガルビスに今季チームとして代打初安打がでて出塁すると、こちらも内野ゴロの間に生還して7-3。ワンサイドゲームの中でも何とか反撃して得点を上げました。

 投手陣では板東、大津、田浦が登板。それぞれナイスピッチングを見せ、残りのイニングに0を入れました。

<コメント>
 今シーズンも現地観戦黒星スタート…。先発が石川と平良のマッチアップだった時点で、球場に着いたら前半戦が終わっているのではないかと思って向かいましたが、お互いにランナーを背負う展開になったので、それほど早い試合展開にはなりませんでした。😌

 球場の中はライオンズの大声援が轟いていました。満員の東京ドームの8~9割はライオンズファンで、ライトスタンドからも大きな声が出ていました!東京ドームは音が響きやすいため、ものすごい声援に聞こえました。特に、呉選手の応援歌やチャンステーマの時にはものすごい声量で圧巻でした…!

 そんな満員のファンに背中を押され、とにかくライオンズの良いところが全部出たというような試合になりました。外崎選手、中村選手の打ったホームランはいずれもそれほど甘いボールではなかったと思うのですが、勢いがホームランにさせたような、そんな印象を受けました。

 両先発投手は立ち上がりから制球に苦しみ、先頭へのフォアボールも多かったです。特に石川は5回のうち3回先頭へのフォアボールを与えていて、すごくもったいない印象でした。慎重に投球したというよりも、球を制御できていなくて与えたフォアボールが多く、見ている方としてはフラストレーションがたまるピッチングです。いい球投げていたのになんでいきなりあんなに制球が乱れるんだろう…。😥

 リリーフで登板した又吉投手は球がすべて真ん中に集まっていました。この試合に限らず、今シーズンはヒヤッとするボールが多いので、少し不安です。まだ春先なので、ここから状態は上がってくるでしょうし、切り替えて頑張ってほしいです。

 打線については、一時期の絶好調な状態と比べたら落ち着いてしまったものの、しっかり得点はできているので悪くなかったと思います。ヒット性がアウトになることも多かったですし、我慢のしどころかもしれませんね。

 ライオンズの東京ドームでの主催ゲームなんてめったにないのだから、この試合くらい勝ちを譲っても問題ないでしょう。今日はずっとライオンズに流れがあるような試合でした。ファンの力ということにしておきましょう。
 その代わり…東京ドームの鷹祭は絶対勝ってもらいましょう!!!

LIONS VS HAWKS (4回戦 ベルーナドーム)

123456789R
HAWKS0001000012
LIONS10020000×3
LIONSHAWKS
RF愛斗周東CF
CF若林近藤LF
2B外崎柳田DH
DH中村栗原3B
1Bマキノン牧原2B
LFペイトン今宮SS
3B佐藤中村1B
C柘植増田RF
SS児玉甲斐C
P隅田東浜P
イニングおすすめ度項目コメント
1回裏★★活躍(相手チーム)若林復帰後初ホームラン
4回表★★★★活躍(ホークス)中村晃のヒット&増田昇格即タイムリー
4回裏★★★★活躍(相手チーム)マキノン本塁打
4回裏★★珍プレーランダウンプレーに周東が参加
5回裏★★★試合の山場東浜交代&松本裕好リリーフ
6回表★★★試合の山場1アウト3塁から無得点
7回表試合の山場甲斐に代打を出すべきでは?
9回表★★★★活躍(ホークス)増田昇格即ホームラン

 ライオンズの先発は隅田。昨シーズンから再三好投を続けているものの、強力西武打線をもってしてもなぜか援護に恵まれず、いまだプロ0勝。ホークスも昨シーズンの対戦で隅田から2勝しました。
 その隅田に対して初回、2アウトからラッキーなヒットとフォアボールで1,2塁のチャンスを作りますが、牧原が真ん中気味の真っすぐをとらえきれずセカンドフライ。先制できません。

 一方のホークスの先発は東浜。先頭の好調愛斗から外のカットボールで三振を取りましたが、続く若林に対しては追い込んでからのカットボールが真ん中に。バックスクリーン右に飛び込む手痛い一発を浴びてしまい、今日も一発で先制を許してしまいます。

 4回の表、2アウトランナーなしから中村晃がカーブをうまくとらえてセンター前ヒットで出塁。続く増田が初球のやや内よりの真っすぐをとらえてセンターオーバーの2ベースヒット!中村晃は一塁から一気にホームまで生還して1-1の同点。
 初球からやや甘い真っすぐを逃さずに長打にする見事なバッティングでした!2アウトから出たランナーを無駄にしない素晴らしい攻撃で流れが来るかと思ったのですが…

 直後の4回裏、1アウトから中村に低めの真っすぐをうまく打たれてヒットで出塁を許すと、続くマキノンに対して外のスライダーを2球見送られて2ボールに。ストライクゾーン内のインローのシンカーを完璧に打たれた打球はライトスタンドへ。失点してしまいます。
 この場面、2ボールからストライクを取らなければいけない場面でインコースへのシンカーは決して間違いではなかったし、コースも甘くはなかっただけに、東浜にとっては少し気の毒でした。
 続くペイトンには高めに浮いた真っすぐをたたかれてヒットを許しますが、投球前にスタートを切ってしまい、ランダウンプレーに。俊足ではないペイトンに対して、ランダウンプレーに少しもたつきますが、最後は周東が参加してアウトに。周東の足を生かしたプレーになりました。

 点を取られた後の大切にしたい5回の攻撃。周東がフォアボールで出塁した後、近藤は初球の甘いボールを狙っていきましたがミスショットになりセカンドフライ。柳田の内野ゴロ(これも当たりは良かった)の間にランナーが進んで、得点圏にランナーをおいて栗原に。
 栗原は真ん中の真っすぐをとらえてセンターに痛烈な打球を放ちましたが、センターの正面に飛んでしまい3アウト。無得点に終わります。

 5回の裏、1アウト後東浜は愛斗の何でもない投手ゴロをはじいてエラーで出塁を許します。若林の内野ゴロの間にランナーが進んで2アウト2塁となったところで、外崎には敬遠気味のフォアボール。
 中村を迎える打順で東浜から松本裕にスイッチ。1点もやれない場面での登板でしたが、フルカウントからインサイドのボールからストライクになるスライダーで詰まらせてショートフライに打ち取って無失点で切り抜けました。
 個人的にはこの継投は少し驚きでした。ランナーを出したとはいえ、エラーのランナーで、アウトの内容もしっかり打ち取った内容であったので、続投でもよいかなと思います。前の打席中村にいい当たりをされていたことと、2連戦で投手が余っていたことを考慮しての早めの交代であることは理解しますが、ローテの柱の投手がこの場面で降板させられるのは気の毒です😔

 6回表、牧原の打球がベースにあたって2ベースになると、今宮のライトへの大きなフライでタッチアップして1アウト3塁のチャンスを作ります。何としてでも1点を取らないといけない場面でしたが…
 3ボール1ストライクから中村晃の打球は正面へのセカンドゴロに。これで3塁ランナーがホームに突っ込むもアウトになって無得点。ここで得点が取れなかったのが痛かった…

 7回からライオンズは平井をマウンドに。先頭の甲斐に代打を出してほしい場面でしたが、そのまま打席に送り出し、空振りの三振。この後2アウトから近藤がレフト前ヒットで出塁しましたが、柳田はフルカウントからボールと見切った球をストライク判定して見逃し三振。無得点でした。
 現状のホークス打線では、下位から上位につながる打順で得点の期待が一番大きく、1番に周東をおいているため内野ゴロでランナーが入れ替わっても盗塁で1アウト2塁の形を作れるので、回の先頭の9番は出塁すればほぼ確実に点になる場面。右のサイドスローの平井に対して甲斐に出塁を求めるのは酷なので、代打を出してほしい場面でした。

 8回表は相手のミスで2アウトランナー2塁のチャンスをもらうも中村晃が倒れて無得点。
 8回裏は登板機会があまりないモイネロをマウンドに送って無失点で試合は9回に。

 最終回、ライオンズは増田達至をマウンドへ。先頭打者は増田珠。フルカウントからインローの真っすぐをとらえてライトスタンドへ。久しぶりの「増男~!」も飛び出しました!
 その後、7回と同様に0アウトで甲斐の打順。ここでは藤本監督は代打がルビスを起用しますが、三振。周東と近藤も倒れてこの回は1点どまりとなりました。

<コメント>
 この試合は打線が打てなかったなという一戦でした。相手の隅田はきょうも良いボールを投げていましたが、5回、6回は先頭でランナーが出てチャンスを作っていただけに、そこで得点できなかったのが響いて勝てなかったかなという印象です。
 ここまで勝てていた試合では5回の場面で近藤がつなげていたり、中村晃に1本が出たりしていたのですが、いつも打ち続けられるわけじゃないので仕方ないですね。

 先発の東浜は決して悪くなかったと思います。若林に一発を打たれた球は失投でしたが、マキノンに投げた球は決して悪くなかったです。交代の場面も、打ち取った打球がエラーで出たランナーで、2アウトまで取ってから敬遠気味のフォアボールで出したランナーなので、最低でも5回まで投げ切らせてもよかったのではないでしょうか。
 モイネロとオスナの登板機会が少なく、2連戦で翌日が移動日であるという事情を考慮しても、春先からこのような継投は必要ないと思います。

 良かった点としては今日から一軍合流の増田が即スタメンで大活躍。第一打席で粘って選んだフォアボールもよかったし、第二打席に初球の甘い球を見逃さずに長打にしたバッティングもお見事でした!そして9回のホームランはインローの難しい球を引っ張ってのホームラン。すべての打席で文句のつけようがない、見事な打撃を見せていました。
 昇格後即のスタメン起用が当たったのはすごく良かったと思います。ホークスの強みは選手層の厚さなので、状態を落とした選手や疲れのたまった選手には休養を与えて、積極的に選手を入れ替えながら戦ってほしいですね!

カード総括

 2周り目最初のカードで連敗…。今シーズン初のカード負け越しとなりました。この2連戦でのライオンズの得点はすべてホームランによるもの。一発の怖さを思い知らされる試合展開になりました。

 初戦では先頭のフォアボール、2戦目ではチャンスで得点が取り切れないと、去年苦しみ続けた要因が少しづつ見えてきているのでこのあたりが勝負どころかと思います。

 ライオンズは山川がいない中でしたが、外崎中村が絶好調で、若林が帰ってくるなど、打線の状態がかなり良かったです。3月中旬のオープン戦のスタメンを見たときには、打線の迫力にかけるなぁと思っていましたが、このカードのオーダーを見ると超強力打線。先発投手陣も良い投手がそろっているため、手ごわい相手になりそうです。

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